出版社内容情報
結婚指輪、魔除けの指輪……アクセサリーのなかでも権力、契約、呪術など多様な意味と古い歴史を持つ指輪文化の謎を読み解く。
序章 人はなぜ指輪を付けるのか
1 手と指は口ほどにモノをいう
2 左手薬指の結婚指輪は世界の習俗か
3 指輪のルーツと機能
4 本書の狙い
5 日本になぜ指輪や装身具文化の空白期があるのか
第1章 結婚指輪の文化史
1 古代と中世における求婚と指輪の贈与
2 ルネサンス以降の結婚指輪の贈与
3 近・現代の結婚指輪の交換儀礼
4 指輪に込められた結婚のシンボル
5 神との結婚儀礼、海との結婚儀礼
第2章 指輪の魔力と護符
1 指輪の魔力信仰の根源
2 古代エジプトの護符としての指輪
3 古代ローマ建国神話伝説の指輪
4 アブラクサス指輪(グノーシス派のシンボル)
5 ヘビ信仰と指輪
6 キリスト教のシンボルと宗教指輪
7 ロイヤルタッチと瘰癧さわりの指輪
8 馬蹄型指輪
第3章 メモリアルリングの系譜
1 メメント・モリの指輪
2 ピューリタン革命の犠牲者 チャールズ1世とメモリアルリング
3 マリー・アントワネットと指輪
4 フリーメイソンの指輪
5 第一次世界大戦時の愛国指輪
6 ナチスの髑髏の指輪
第4章 さまざまな目的の指輪
1 印章指輪
2 鍵付き指輪
3 毒入り指輪
4 香料入り指輪
5 天球儀指輪
6 日時計指輪と時計付き指輪
7 手袋と指輪
8 カメラを内蔵したスパイ用指輪
9 多目的指輪の衰退と指輪の将来
第5章 指輪が語るヨーロッパ史
1 ツタンカーメン王の指輪
2 フランク王国のカール大帝と指輪
3 ジャンヌ・ダルクの指輪と異端審問
4 稀代の悪役にされたリチャード3世と指輪
5 イングランド王ヘンリー8世と宮廷画家ホルバイン
6 一枚の指輪の絵が語るドイツ宗教改革の構図
7 ヴィクトリア女王の戴冠式と指輪
8 皇妃エリーザベト――ハプスブルク家残照
第6章 指輪伝説から近代の指輪物語へ
1 ソロモン王の魔法の指輪
2 ギュゲスと『アラビアンナイト』の魔法の指輪
3 エドワード王の指輪伝説
4 キリスト教、ユダヤ教、イスラム教をシンボル化した指輪物語
5 ワーグナーの『ニーベルングの指環』
6 トールキンの『指環物語』と指環の魔力
第7章 指輪をつくっていた人、売っていた人
1 金銀細工師と顧客
2 金銀細工師の工房
3 金銀細工製品を扱う商人の店舗
4 金銀細工師の守護聖人
5 イタリア・ルネサンスを支えた職人の大工房
6 ヴェネツィアのダイヤモンド取引所
7 カルティエのブランド化とアメリカの通信販売の二極分化
8 デビアス社のダイヤモンドの婚約・結婚指輪キャンペーン
終章 日本の指輪文化の特色
1 縄文、弥生、古墳時代の指環文化
2 装身具文化の消滅についての専門家の見解
3 空白期の考察
4 日本の美意識の二大潮流
5 明治維新以降の指環文化の変容
浜本 隆志[ハマモト タカシ]
著・文・その他
内容説明
指輪は語る。権力、契約、呪術、魔除け、宗教…古代より、言葉よりも雄弁に、メッセージを発する稀有なアクセサリー、指輪の歴史と文化を読み解く。
目次
序章 人はなぜ指輪を付けるのか
第1章 結婚指輪の文化史
第2章 指輪の魔力と護符
第3章 メモリアルリングの系譜
第4章 さまざまな目的の指輪
第5章 指輪が語るヨーロッパ史
第6章 指輪伝説から近代の指輪物語へ
第7章 指輪をつくっていた人、売っていた人
終章 日本の指輪文化の特色
著者等紹介
浜本隆志[ハマモトタカシ]
1944年、香川県生まれ。関西大学名誉教授。ヴァイマル古典文学研究所、ジーゲン大学留学。専攻はヨーロッパ文化論、比較文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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