出版社内容情報
“ヴィクトリアン”たちは、日々何を食べ、何を身につけ、どんなものに囲まれて暮らしていたのか。彼らの不安や欲望、そして憧れは……? モノをキーワードに、約150年前の英国ヴィクトリア朝がまるごとわかる、楽しむ“百貨”事典。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばう
60
★★★ ビクトリア朝時代の人々の生活様式風俗、それ以外にも道路、公園、馬車色々紹介されていてとても興味深い一冊です。一番驚いたのは阿片が万能薬として広く一般に販売されていたという事!そして生きたまま埋葬される事を防ぐために発明された“ベーストンの鐘楼”なる安全柩に慄きました😱驚異的なスピードで近代化が始まったこの時代、魅力的だと思えるのは便利な生活を享受出来る今の時代に暮らしているからかもしれない。実際に生活するには着る物も窮屈そうだし衛生的とはとても言えないしちょっと…躊躇するなぁ。2021/05/20
Nat
37
図書館本。ヴィクトリア朝時代のあたり前のものたち。150年くらい前までは家の窓に税金が課せられていたことに、びっくり!2021/02/23
洋書好きな読書モンガー
10
19世紀の物語を読むのに参考になりそうな当時の物についての説明が80品目載っている。2017年に表紙が変わった新装版。この本も欲しいかも。2024/10/04
takakomama
6
産業革命で発達した物や流行など、ヴィクトリア朝の人々の生活を表すもの80項目の解説と写真。ガス灯、切手、タイプライター、電話、トイレ、マッチなど今では当たり前の物が当時は新しく、生活が便利になりました。所有している物がステイタスにもなり、階級を表しています。再読。2025/03/31
yraurb
5
ヴィクトリア朝時代ならではの様々な物品から建物までを、あいうえお順に紹介した本。各章は短いながらもわかりやすく、また、写真や絵が多いためどこから読んでも入りやすい。現代用語の基礎知識とか読むような感じで軽く読み流せる。これ読んでると船戸明里氏のあんだろの各描写がかなり正確なのだということが分かるのが面白い。2019/06/10