内容説明
盧溝橋事件から80年、日中戦争はいかに始まり、「熾烈な泥沼の戦い」を経ていかに終わったか。―そのすべてを、この一冊で知る。北京近郊の盧溝橋で始まった日中戦争の8年間の“すべての作戦”を詳しく解説。
目次
序章 日中戦争はなぜ起こったのか
第1章 盧溝橋事件から全面戦争へ
第2章 上海事変と戦線の拡大
第3章 日本軍、「北支五省」を席巻
第4章 南京を攻略
第5章 徐州作戦、隴海線沿線を占領
第6章 武漢攻略と広東攻略
第7章 長期持久戦略と占領地の拡大
第8章 一九四〇年の戦い
第9章 一九四一年の戦い
第10章 太平洋戦争下の日中戦争
著者等紹介
森山康平[モリヤマコウヘイ]
1942年、奉天(現瀋陽)生まれ。中央大学卒。週刊誌・月刊誌の記者を経て、太平洋戦争研究会/編集プロダクション・文殊社所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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高木正雄
2
p32.大河内伝七は大川内伝七、p44.下村治は下村定、p51蒙疆軍は駐蒙軍、p55.鈴木率は鈴木率道、p163.畑駿六は畑俊六と一々あげないが部隊名も人名もデタラメばかりである。偉そうなことを書くのもいいが一度読み返したほうがいいのではないだろうか。内容も戦史叢書から適当に引き写してとってつけたような私見を書き連ねたもの。部隊編成地に拘りがあるのか知らないが、いくらなんでもくどすぎるだろう2024/10/08
緑のたぬき
0
満州建国からの抗日→北支事変→シナ事変(=日中戦争)→太平洋戦争にいたるまでを日中戦争を中心に説明。 文民統制がなく軍部、現場判断で戦線が無意味に拡大していき、停戦しようにもサンクコスト(戦争で死んでいった英霊のために占領地は放棄できない)を重視。また国家総動員法で冷静な批判、対立意見が出ない。戦争の終わらせ方が誰もわからず。蒋介石が屈しないため日中戦争が終わらず、物資不足から無意味に南方進出し、米英に日本参戦の口実を与え、太平洋戦争に突き進んだ。日本も重慶爆撃など民間人多数殺傷。2022/08/21