ふくろうの本
図説 エジプトの「死者の書」 (〔2016年〕新)

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  • サイズ B5判/ページ数 127p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309762449
  • NDC分類 162.42
  • Cコード C0322

出版社内容情報

死者が来世で永遠に生きられるように書かれた呪文「死者の書」。大英博物館展で一躍脚光を浴びた「物語」を収録する比類なき一冊。

村治 笙子[ムラジ ショウコ]
1947年東京生まれ。東洋大学文学部西洋史学科卒。世界遺産アカデミー会員。国立博物館などのエジプト関係の企画展の監修や講演、古代オリエント博物館などでヒエログリフなどを教える。著書多数。

片岸 直美[カタギシ ナオミ]
1956年東京生まれ。東京女子大学文理学部西洋史学科卒。日本オリエント学会、西アジア考古学会、古代エジプト研究会会員。共著に『ナイルの遺産』など。

仁田 三夫[ニッタ ミツオ]
1924-2009年、埼玉県生まれ。東京写真工業専門学校(現・東京工芸大学)卒。写真家。著書に『古代エジプト壁画』『ルクソール讃歌』『エジプト古代文明のtた旅』など。

内容説明

死者のための「呪文」の全貌を初めて解き明かす!死者が来世で永遠に生きられるよう祈りを込めて描かれた「ヒエログリフ」の絵巻。生者を見守ってほしいという死者への願いが生んだ壮大な物語という「神話」。貴重な写真と図版満載!

目次

序章 「呪文」で探る古代エジプト人の彼岸
第1章 西方へ旅立つものとの別れ
第2章 来世で守られる死者
第3章 太陽信仰の世界
第4章 自由なバー
第5章 オシリス神の死者の裁判
第6章 来世での至福の生活

著者等紹介

村治笙子[ムラジショウコ]
古代エジプト壁画研究家。1947年、東京都生まれ。東洋大学文学部西洋史学科卒業。古代エジプトに関する展覧会関連の監修、講演。「壁画を読み解く」「ヒエログリフ講座」を担当。日本オリエント学会、西アジア考古学会、日本暦学会、祭祀学研究会、世界遺産アカデミー、日本旅行作家協会正会員

片岸直美[カタギシナオミ]
1956年、東京都生まれ。東京女子大学文理学部西洋史学科卒業。エジプト学専攻(特に、王墓や王妃墓、私人墓の壁面装飾の比較研究)。日本オリエント学会、西アジア考古学会、古代エジプト研究会正会員

仁田三夫[ニッタミツオ]
1924‐2009年。埼玉県山口市生まれ。東京写真工業専門学校(現東京工芸大学)卒業。写真家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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井月 奎(いづき けい)

40
エジプトの神話は日本神話と同様、多神教です。なのでとっつきやすいだろうと思っていましたが、いやあ大筋が難しいのです。日本神話が連綿と続く巻物のようなもので、仏教は時間軸を現在(仏陀)、過去(阿弥陀仏)、未来(弥勒)と分けての物語、説話、教訓などとするとエジプト神話は時間も神々も、死者も同時に違う世界を生きつつも、同じ安寧を求めているようで複雑です。民族や地域性、時代などにより宗教や神話と言うのは育つので、一つの理解でおさまるものではないのは当然ですが、それにしても新鮮で深遠、そして魅力的な神話、神々です。2020/01/01

春ドーナツ

9
「神も死ぬ(けれども蘇る)」。この概念を土台にしてピラミッドのように重層的に(内部は迷宮的に)構築された神話が生まれる。神にあやかりたい人々の願いが死生観として芽吹く。「名前とは存在である」という概念も特徴的だ。正しく呼ばないと姿を現さない。渡河の為の船も。審判を下す神々も。楽園へ通じる幾多の門も。「死者の書」に綴られた呪文が「正しい名前」をささやく。間違いは虚無を招くのだ。陽が昇る場所と沈む場所に来世がある。回生を繰り返す世界。永遠の生が約束された世界。神聖なるヒエログリフが私たちに教えてくれること。2018/04/02

今夜は眠れない

3
壁画と象形文字に興味があって。2016/09/21

ウハタ

0
写真と図が多くて初心者に優しい。結構カラフルだし見てて楽しい。死者の書は呪文集だと初めて知った。しかも本当色々種類あって「心臓に反抗させない為の呪文」とか死者にしてみれば大事な事なんだけだけど笑ってしまったw後、神々が住まうあの世までの手続きが多過ぎてハードル高い。神々に42の罪の否定告白(少しでも言葉が澱めばアウト)も大変なのに河を渡る為の船とも問答しなきゃいけないとか。呪文が助けてくれるとはいえ大変。以外だったのは死後も生前と同じ生活を望んでる所。天国とか極楽とは又違う死生観。面白い。2021/01/18

ねこさん

0
太陽神が好きなので。壁画の写真がたくさん載ってたしカラーページも多かったので買ったかいがあったと思う。

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