内容説明
永遠のベストセラー、アン・シリーズ。プリンス・エドワード島で暮らした著者が、“アンの魅力”に迫る。モンゴメリ自身が撮影した写真など、貴重な資料満載。
目次
第1章 『赤毛のアン』の背景
第2章 その後の「アン」
第3章 アンの暮らしを知る―料理
第4章 アンの暮らしを知る―手仕事
第5章 アンの暮らしを知る―植物
第6章 物語を飛び出したアン
著者等紹介
奥田実紀[オクダミキ]
1966年、宮城県仙台市生まれ。コピーライター、編集者を経てフリーライターに。1992~93年プリンス・エドワード島で暮らす。カルチャーセンター等での講演会も行う。現在、静岡県浜松市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のえる
61
図書館本。個人的には『赤毛のアン・シリーズ』を教科書と捉えたら、本書は資料集のような位置付けになる印象を抱いた。背景、料理、手仕事、植物etc.を図説で紹介。アン・シリーズを著者ルーシー・モード・モンゴメリ氏の縁の場所等の写真と共に解説。誕生秘話やアンと作者の共通点、花言葉から花を選んで贈った登場人物の想いetc.作品の世界観をより深く楽しめることに一役かうであろう一冊。2022/04/06
あきあかね
24
『赤毛のアン』の物語が生まれた、カナダのプリンスエドワード島。本書は、ふんだんな写真で、島の風景や花々、アンの時代の暮らし、食べ物、ファッションなどを紹介する。グリーン·ゲイブルズ·ハウスのアンの部屋には、アンの洋服やカバン、更にはギルバートの頭をたたいて割れた石板まであり、今にもアンがふと帰ってきそうな佇まいを見せている。 「輝く湖水」「恋人の小径」ー何気ない湖や道も、アンのように名前をつけることで特別な存在になり、想像が広がってゆく。⇒2021/03/07
なにょう
22
「赤毛のアン」も「小さな家」シリーズも、日本で言えば明治時代初期。ヴィクトリア朝の終わりごろ。どちらも北米大陸の物語。冬は川も海も凍てつく。自給自足。ここではない何処かを目指すインガルス一家。一方、ひとところに落ち着き狭い村の中で暮らすアン。定住と開拓の違いはあれど、女性が社会の中へ進出し始める。大きな変化を経験した世代。★しかし、ヴィクトリア朝は偉大だ。アボンリーみたいな辺鄙な場所にもその影響が及ぶ。お茶会、クリスマス・ツリー、名刺などなど。2016/10/02
スノーマン
21
シリーズ最初の一冊しか読んでいないからコアなファンとは言えないが面白かった。ちょうど『アンという名の少女』で、本を読むのとはまた違い、映像として楽しめているが、学校へ行く時少女たちが白いエプロンをしている謎とか、その時代背景も、とてもわかりやすくて納得した。録画してあるので、またじっくり観よう。近代化が進む急激な変化の中で、色々なことを楽しむ女性たちの様子が、更に便利になった現在の女性たちよりも生き生きとしているような気がするのはなぜ。。2020/11/11
はるき
20
憧れが詰まっている…。素敵すぎて困る。2020/10/22