内容説明
米ソの思惑によって分断された朝鮮半島。戦争はなぜ起きたのか、どんな戦いだったのか、日本はどのように関わったのか、そしてどのような影響を受けたのか―写真、作戦図など豊富な資料をもとに、朝鮮戦争を解き明かす。
目次
朝鮮戦争の背景
北朝鮮軍の奇襲南侵とソウル陥落
国連軍の介入と遅滞作戦
釜山橋頭堡の攻防
仁川上陸作戦と国連軍の反撃
国連軍の北進
中共軍参戦と国連軍の後退
国連軍の再反攻と中朝軍の春季攻勢
休戦会談と陣地戦
朝鮮戦争の影響
朝鮮戦争と日本
著者等紹介
田中恒夫[タナカツネオ]
1949年生まれ。防衛大学校卒。第一線部隊勤務の後、陸上自衛隊幹部候補生学校・富士学校戦史教官、防衛大学校助教授。2004年退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
39
予習(?!)を兼ねて。現在も緒を引く紛争地点。朝鮮戦争のその発端と経過と総括を。写真やデータ、図解による解説、時系列の軍事的展開、国際的思惑、時代背景と、百数十ページの割に充実の内容。ソ連の後押しで突如侵攻した北朝鮮。全半島の制圧目前で、アメリカの物量で形勢逆転も、中共軍の人命無視の人海戦術により38度線付近で膠着、休戦に至った。巻末には戦後日本における朝鮮戦争。この戦争の対応によって日本は方向性を決定付けられた。良し悪しでなく、善悪でなく、是非もない。知らない人間が多いが、後出しジャンケンは卑怯なんだ。2017/11/15
とよぽん
35
朝鮮戦争はなぜ起きたのか? 北緯38度線の意味。米国占領下とはいえ、日本は朝鮮戦争にどのような関りをしたのか。経済復興という輝かしい名前のもとに語られてきた朝鮮特需・・・その中身は米軍を中心とする国連軍へ武器弾薬、物資、役務などの提供。日本各地が国連軍の後方基地として、出撃基地、作戦基地、兵站基地の役割を果たした。隣国の戦争を足掛かりに日本は経済成長したということ。積極的に利用したのではなくても結果的にはそういうことだ。私たちはもっと朝鮮半島の歴史を知らなければならないと思った。2019/12/22
竜王五代の人
7
最初の一年は詳しい戦況図入りで、激しいシーソーゲームの様子が判る。38度線に戦線を戻して、いわば引き分けで戦争を終わらす間の、長い停戦交渉と、だらだらと血の流れ続ける戦いは文章で描かれる。朝鮮戦争が冷戦体制のもろもろを凝固させた事象であったこと、韓国も日本も、それぞれが朝鮮戦争で果たした役目を理解していない、という結びが印象的。2026/05/06
スカイバニラ
7
朝鮮戦争が勃発した背景から戦闘の推移を地図や兵科記号、部隊の移動と前線を矢印等を用いてわかりやすく解説してくれた本。連合軍と北朝鮮/中共軍、どの師団/軍団が相対していたのかしっかり書いていてくれているのがありがたかった。個人的感想として一連の戦闘の流れに関しては学研の「歴史群像シリーズ朝鮮戦争(上/下)」よりも理解しやすい構成だったかと。 南北朝鮮の国力比較で人口に関しては北より南の方が2倍以上多かったというのは知らなかった。2012/03/15
マカロニ マカロン
5
個人の感想です:B。第二次大戦後の東西緊張下で朝鮮半島の国内戦争から米国等国連軍と中国軍が参戦し戦火を交え、下手すると第三次世界大戦へとエスカレートしかねなかったこの戦争に全く知識がなかった。1950/6/25に北朝鮮軍が南侵開始し、翌年7/10休戦会談開催まで激しい戦闘が繰り返され、その後も53/7/27休戦協定調印迄各地で戦闘が続けられていた。そして、67年経った現在も休戦のままで、朝鮮半島は戦時下にある。米軍占領下の日本国民は対岸の火事視だった、実は後方基地や補給機関、掃海協力などを果たしていた。2020/07/26
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