内容説明
腐敗する教会に異を唱え、ある者はペンを手に、ある者は剣を手に立ち上がった。ルター、カルヴァン、ツヴィングリらをはじめ、ヨーロッパ全土を巻き込んだ改革の歴史を描く。
目次
第1章 改革者ルター
第2章 ツヴィングリとスイスの宗教改革
第3章 カルヴァンの改革
第4章 フランス改革派と宗教戦争
第5章 イングランドの宗教改革
第6章 宗教と政治のはざま
著者等紹介
森田安一[モリタヤスカズ]
日本女子大学名誉教授、放送大学客員教授。1940年、東京都新宿区生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業、同大学院人文科学研究科西洋史学専攻博士課程中退。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tieckP(ティークP)
4
教科書っぽい本ですね、必要なことは記述されてるけど、あんまり読者に分かりやすく届けようという工夫は見られない。他の本と一緒に読んで、図版を楽しむならいいかな。2011/12/24
ピオリーヌ
3
「図説」ということなので、サクサク読めて当然、分量にボリュームか無かったらどうしようなどと心配しながら読み始めたが杞憂であった。それどころか専門的な記述が多く、ボリューム満点。ルター、ツヴィングリ、カルヴァン、そしてフランス、イングランド、オランダと丁寧に記述されている。コラムにとりあげられているホルバインの逸話も良かった。2019/04/14
くり坊
2
「ふくろうの本」シリーズ(河出書房新社)は、とにかく写真や絵画、はたまた当時の切手(絵柄)まで紹介してくれる徹底ぶりなのだが、わかったような気になって、なんとなく流し読みをして読了して、はい終わり!という、所詮は入門書、概説書としての役割に徹している底の浅さがあるので、宗教改革といっても各国(本書では、ドイツ、スイス、フランス、イングランド、スコットランド、オランダ)に及ぶので、どの地域に着目して深掘りしてゆくか...を事前に定めていたほうが、その後の読書が広がりやすいと思う。巻末に参考文献リストあり。2021/06/17
sun
2
プロテスタント系の作曲家の理解のため。図説なので印象に残る。しかし、すぐに分派が始まるなど、凡人には無理な世界。2014/07/17
nagata
1
ルターやカルバンが賢かったのはそうだろうが、それ以上に中世ヨーロッパが激病み状態だったってことか。しかし、改革してみても、覚醒?した領主階級らをはじめ次々と戦争へ直走る。 改めて、当時宗教が罰するときはほぼ例外なく火炙りだったというのも改めての気づき。2021/10/03
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- 和書
- ながいでしょりっぱでしょ