出版社内容情報
生家、パリのアパルトメント、同時代の芸術家など豊富な図版とともに39年の歩みを追いながら、生誕200年を迎えた「ピアノの詩人」の生涯を辿る。ショパンの作品と思想を理解するための決定版。
内容説明
「ピアノの詩人」の知られざる素顔と交遊録。“ワルツ”“ノクターン”“マズルカ”“ポロネーズ”“ピアノ・ソナタ”―。豊富な図版で作品とともに振り返るショパンの生涯。
目次
ショパンゆかりの地
第1章 ショパンの生涯(早熟な少年時代;初期のみずみずしい作品群;ワルシャワでの成功;祖国を離れて;人生の半分をパリで;ショパンが暮らしたパリのアパルトマン;わが悲しみ―青春との訣別;マヨルカの幻想と現実;ノアンの空気を感じて;楽しき友との語らいと早すぎた死)
第2章 ショパン国際ピアノ・コンクール
第3章 ショパンを愛するピアニスト
資料編(音楽用語・標語ガイド;ショパン関係人名録;ショパン年譜)
著者等紹介
伊熊よし子[イクマヨシコ]
音楽ジャーナリスト、音楽評論家。東京音楽大学卒業。レコード会社勤務、ピアノ専門誌『ショパン』編集長を経て、フリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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れみ
59
ショパンの生涯を作品をゆかりの地とともに紹介する本。病気で苦しんだり時代の流れに翻弄されたり長年共に過ごした恋人ジョルジュ・サンドとの別れなど辛いこともありながら、その時々で家族や友人には恵まれたくさんの素晴らしい作品を残したんだなあと感じた。ショパンコンクールにも詳しく触れているので興味深い。N響の指揮者をされていたこともあるアシュケナージさんのコンクールに出場した時のエピソードを読めて良かった。ああ、ショパンをいっぱい聴きたい!2015/09/04
ぶんこ
17
他の本を読んでいる最中にもかかわらず、この本が気になって、薄いから直ぐに読めると手にとりました。 しかし、内容が濃かったです。 貴族からの多額な演奏料に惑わされず、慈善演奏会を選択し、教養とバランス感覚を養った父、どんなに忙しくてもピアノを弾いていた母、常に気遣い、最期を看取った一人となった姉。 そして多くの友人、支援者に囲まれ、最期を一人ぼっちではなく、逝った天才。 佇まいが上品で洗練されていた、今でいうイケメンだったようです。 You tubeで曲を聴きまくっての読書でした。 素晴らしい1冊です。2014/04/21
うずら
7
ショパンと少しはわかりあえた?かな。ノクターン明日はもっと上手く弾けますように。2013/06/08
二条ママ
6
図書館本。読み応えがある一冊。写真もたくさんあって、ショパンが住んでいた町、演奏されていたホールなど、雰囲気が分かりやすかった。2022/10/04
ありんこ
6
2010・2月発行。生誕200年ということでTV番組に取り上げられたりしていたので、その生涯に興味をもって読みました。とても分かりやすくまとめられています。曲にこめられた想いを想像しながら、ショパンの曲を改めて聞いてみたくなりました。2010/11/08