出版社内容情報
美貌と知力を尽くした果てに、手に入れたのは王の愛か、それとも権力か。フランス、イギリス、オーストリアの宮廷を舞台に繰り広げられる、宮廷絵巻。歴史の影を生きた愛人たちが描くもうひとつのヨーロッパ史。
内容説明
美貌と頭脳を駆使して手に入れたのは、王の愛か、それとも権力か?華麗なる宮廷ドラマの幕が開く―。
目次
プロローグ 愛人というドラマ
第1章 フランス宮廷篇(過去の愛―フランソワーズ・ド・フォア;無冠の王妃―ディアヌ・ド・ポワティエ ほか)
第2章 イギリス王室篇(美しき売春婦―ルーシー・ウォルター;最も美しく、最も卑しく―バーバラ・ヴィリヤーズ ほか)
第3章 オーストリア・ドイツ皇室篇(老王をもてあそび―ローラ・モンテス;皇妃が選んだ愛人―カタリーナ・シュラット)
著者等紹介
石井美樹子[イシイミキコ]
1971年、津田塾大学大学院博士課程修了。英国ケンブリッジ大学で中世英文学・演劇を研究。現在、神奈川大学教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nat
33
図書館本。面白かった!宮廷の愛人たちをめぐる王や王妃のドラマに浸った。ヨーロッパといってもフランス、イギリス、オーストリア1人とドイツ1人だから一部に偏っていたが、それでも楽しめた。ただ自分自身の歴史を平行に読み取る知識が不足しているので、それが残念だった。ヨーロッパの王室は同時代の国々が複雑にからみあっているので面白いが、そこを理解するともっと楽しめるのだろうなあと思った。2021/06/30
こぽぞう☆
18
肖像画目当てに図書館から借りた。全部カラーでないのは残念。寵姫といっても美人だけではなく残念な方もいる。そして皆が皆才気走っているわけでもない。フランスとイギリスがメイン。2017/02/06
中島直人
9
(図書館)テーマからして下劣なゴシップの寄せ集めかと思ったが、予想外、抑制の利いた上質なエピソード集だった。特に最後のカトリーナ・シュラットは、全く知らなかったが、良かった、感動した。2018/11/25
mari
9
ドロドロの女の戦い。フランスでは王公認の愛人は公式の役職だったのですね~。他のヨーロッパ諸国においてもそれなりにいて当然。現在のイギリス皇太子チャールズがダイアナと結婚した時にカミラ夫人と精算しなかったのは同じ流れだったんですね。。。。2013/08/21
天々
8
愛人・寵妃も賢い者、愚か者といるよね。意外だったのはポンパドゥール夫人。デキる人だったのか。2015/01/29