ふくろうの本
図説 ソウルの歴史―漢城・京城・ソウル都市と建築の六〇〇年

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  • サイズ A5判/ページ数 143p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309761329
  • NDC分類 221.4
  • Cコード C0322

出版社内容情報

朝鮮王朝時代の「漢城」、日本植民地時代の「京城」、そして大韓民国の首都「ソウル」――と600年にわたる歴史をよみとく決定版ガイド。ソウルの町歩きが楽しくなる、深くなる!

内容説明

朝鮮王朝時代の漢城、日本植民地時代の京城、そして大韓民国の首都ソウル。魅力あふれる「ソウル」600年の歴史を読みとく決定版ガイド。旧朝鮮総督府の「日」の字型の謎、朝鮮神宮破壊の真実―新資料をもとに、俗説を覆す。

目次

第1章 朝鮮王朝による国都造営―漢陽から漢城へ(風水地理と四神相応;国都造営;城内に築かれた貞陵と広通橋;城門と普信閣)
第2章 交錯する近代空間のヘゲモニー―漢城から京城へ(外国人遊歩が限定されて始まった朝鮮の開国;鉄道敷設権をめぐる攻防;大韓帝国皇帝の誕生;開化期の貞洞の近代洋風文化;日本人町・南山の形成;漢城から京城への都市計画;都市を支えた基盤施設)
第3章 モダン都市京城(京城の都市景観―心理的景観を一変させた建築;モダン都市・京城の風景;住宅払底都市・京城)
第4章 植民地支配の解放から漢江の奇跡に向けて―京城からソウルへ

著者等紹介

砂本文彦[スナモトフミヒコ]
1972年、広島県生まれ。1995年、豊橋技術科学大学大学院修士課程修了。現在、広島国際大学工学部准教授、博士(工学)。専攻は都市・建築史。博士論文「近代日本における国際リゾート地開発の史的研究」(東京大学)で、2002年度日本都市計画学会論文奨励賞、2004年度山田一宇賞。2004年度以降、日韓文化交流基金などの研究フェロー(成均館大学校)として、韓国の都市と建築の研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

6
2009年刊。朝鮮王朝時代から大韓帝国時代、日本植民地時代、大韓民国時代と時代を追ってソウル(漢城・京城)の歴史をビジュアルに追った一冊。写真・地図も豊富で、韓国文化の解説も含めた文章は読みやすく分かり易い。近代の叙述もバランスが取れています。2022/10/25

鉄路のほとり

5
同じシリーズの『韓国の歴史』よりも記述・構成ともダイナミックで面白い。李朝末期~日本統治時代~大韓民国時代に至る朝鮮半島の近代史を軸にコスモポリタン都市としてのソウルの姿を浮かび上がらせる。朝鮮総督府の解体や清渓川の再生工事の中にはその時々の政権の歴史認識を読み取る。日本統治時代は良くも悪くもソウルに「日本」の政治・経済・文化がどっと流れ込んだ時代だったのだとわかる(最大時でソウルの人口の3割が日本人だったとか)。他にも面白かったのは日本家屋と異なる韓屋特有の「マダン(中庭)」の役割についての考察とか。2014/03/23

ろーじゃ

3
朝鮮王朝から日本統治終了までのソウルの歴史を写真と共に紹介。サブタイトルに「都市と建築の~」と書かれている通り地図や写真、建築図面が豊富で興味を惹く内容。写真に則って説明が展開されているので、楽しく読む事ができる点も◯。 日帝支配の象徴とされる朝鮮神宮は戦後すぐに朝鮮人に壊された――のではなく、日本人神官の手により無事に「奉焼」され、役割を終えた事は頭に入れておきたい。2014/12/18

nkmr

2
ソウル滞在中に。1890年頃、ソウル(京城)の街は男と女が外出していい時間が分けられており、鐘が鳴るたびに男だけの街、女だけの街が入れ替えで現れた。というおとぎ話みたいな話(byイザベラバード)が印象に残った。 あと、戦時中南山にあった”日本神宮”の顛末が興味深かった。2024/11/07

wang

2
ソウルの歴史を李氏朝鮮成立期、大韓民国成立期、日帝支配期を中心に記述。豊富な写真・図版を使っているのが特徴。立派な建造物が多数ある中、儒教思想に基づいていたり、中華帝国の柵封を受けているなどの理由から独特の作りになっているのが特徴ある都市景観を形作っている。中国の都を真似ながら正方形でも碁盤目でもない作りになっていたり、植民地時代に爆発的に発展していたりなど意外なことも多かった。日本人だから書ける中立な視点の記述も○。昔の写真が豊富なのはイメージを浮かべやすい。2011/08/29

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