内容説明
大富豪メディチ家を輩出し、黄金のルネッサンス時代を築いた、イタリアの古都・フィレンツェ。ダンテ、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエッロら、巨匠ゆかりの地を訪ね、「花の都」2000年の歴史をたどる。
目次
第1章 フィレンツェの誕生
第2章 市壁の拡張
第3章 教皇党と皇帝党
第4章 アルノルフォの町
第5章 コジモとロレンツォ
第6章 メディチ家の追放と帰還
第7章 トスカーナ大公国
第8章 ロレーナ家の時代
第9章 イタリア王国の首都
第10章 第二次世界大戦とアルノ大洪水
著者等紹介
中嶋浩郎[ナカジマヒロオ]
1951年、長野県生まれ。東京大学教育学部卒業後、1983年からフィレンツェ大学に留学、美術史を専攻。現在、フィレンツェ大学文学部日本語学科講師
中嶋しのぶ[ナカジマシノブ]
1962年、広島県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。1991年よりフィレンツェ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
269
ローマから電車で向かって、1時間30分。フィレンツェ中央駅に到着する前に車窓からドゥオモが望見できる。ああ、フィレンツェだと、得も言われぬ幸福感に包まれる時だ。駅を出ると、すぐに美しいサンタ・マリア・ノヴェラ教会。ドゥオモまでもすぐである。フィレンツェは、何処へもほぼ徒歩圏内(ミケランジェロ広場はいささか遠い上に上り坂だが)にルネサンスが目白押しの街。建築物もそうだが、ウフィツィにはボッティチェリもあれば、サン・マル コにはフラ・アンジェリコが。まさに街ごと美術館状態である。全体を俯瞰するなら、⇒2025/05/31
Nat
21
図書館本。一昨年フィレンツェへ行った時のことを思い出しながら、当分旅行へは行けそうもないので、夢の世界を堪能しました。フィレンツェといえばメディチ家ですが、この本はフィレンツェの街の誕生から現代までを解説しています。色々調べて行ったつもりでしたが、歴史的には知らないことばかりだったなぁと反省。もう一度じっくり歩いてみたいです。2020/09/09
figaro
3
フィレンツェは、母なる町フィエーゾレの南、アルノ川沿いにローマの退役軍人に分配された植民市として始まる。南北に正確に碁盤目状のローマ時代の市街、斜め長方形に拡張されるマティルダまでの壁がくっきりと形を留める。コムーネの伝統の下、一市民であり続けたコジモとロレンツォの時代に、ルネサンスは盛期を迎える。ルイーザの家族の協定により永遠にフィレンツェに残されることになったメディチ家の遺産は、街全体が世界遺産となった理由でもある。ドナッテロとブルネッレスキの磔刑図は収録すべきだったのでは?2019/09/08
nizimasu
3
どうしてもフェレンツェの歴史となるとメディチ家で、ルネサンス以降ということになりがちだけど、この本では前半にローマ時代の都市国家だった時代などや遺跡についても言及していて旅にでたくなる。でも地図を見ながらこれだけ見所があるととても回りきれないだろうと思うばかり。目に毒な解説本。ビジュアルもいい2012/11/24
takao
2
ふむ2021/06/02
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