内容説明
今こそ寺子屋に学べ!教育爆発の時代―手習師匠、寺子屋の教科書、昌平坂学問所、試験制度、心学など、江戸の教育事情。
目次
はじめに 江戸の学び―教育爆発の時代
第1章 寺子屋に学ぶ(寺子屋ってどんなところ?;寺子屋の教え;おおらかな学び;寺子屋師匠列伝)
第2章 学びを楽しむ文化(暮らしのなかの文字;尽きせぬ詩ごころ;趣味の高等数学)
第3章 学歴社会への胎動(湯島聖堂と昌平坂学問所;試験制度の始まり;藩校における能力主義対身分制;勤勉の時代へ)
著者等紹介
市川寛明[イチカワヒロアキ]
1964年、愛知県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。東京都江戸東京博物館学芸員
石山秀和[イシヤマヒデカズ]
1969年、東京生まれ。立正大学大学院文学研究科博士課程修了。東京都江戸東京博物館都市歴史研究室講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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魚京童!
12
学ぶって学び方を学んで、次に活かしていく感じだよね。私は学ぶことがなかったのだなって。ただ生きてきた。都度、都度、対応して生きてきてしまった。だから学びたいんだろうね。頭にいれる。整理する。それを記載する。その繰り返しの中で、私はわかっているとわかってしまう。そんな人生を送りたいのかもしれない。わからないことをわかってしまう。学んでみたい。そんなことを思ったり思わなかったりする。私は何をしているのだろうか。何かが食べたい。飲みたい。愉しみたい。そんなことを思いながら、食べるためには消化しなくてはならない。2024/12/15
sun
4
寺子屋や教科書の様子が沢山の絵と共に解説されている。カラーの絵も多く貴重。現代の画一授業との比較もされ、当時の個別、おおらかさに関心する。平等、個性 を考えさせられる、2014/02/09
takao
1
ふむ2021/08/03
林芳
0
大河ドラマ「べらぼう」の参考として読む。寺子屋では自分専用の机を用意しなければならなかったというのが初耳。2025/04/30
鵜殿篤
0
【感想】図版が多く、解説も丁寧で、とても面白く読める。絵を見ているだけで楽しい。寺子屋や昌平坂学問所、藩校の基礎はもちろん、石門心学や往来物、さらにリテラシーの諸相までも網羅されていて、情報量が極めて多い。西洋近代教育と江戸の学びを比較する論理も明快で、それぞれの特徴を掴みやすい。地方の教育状況に関する記述は手薄ではあるが、大都会江戸から見た近世の学びのあり方を概観する上で、かなり良い本であるように思う。2019/05/19