内容説明
神秘的な聖刻文字の絵巻に描かれた古代エジプト人の彼岸=来世への祈り。世界で初めて「死者の書」の全容を、多彩な図版とともに、解き明かす。
目次
序章 「呪文」で探る古代エジプト人の彼岸
第1章 西方へ旅立つものとの別れ
第2章 来世で守られる死者
第3章 太陽信仰の世界
第4章 自由なバー
第5章 オシリス神の死者の裁判
第6章 来世での至福の生活
著者等紹介
村治笙子[ムラジショウコ]
本名、斉藤笙子。1947年、東京都生まれ。東洋大学文学部西洋史学科卒業。エジプト学専攻(特に、古代エジプトの宗教および壁画の研究)。日本オリエント学会、西アジア考古学会、ナイル・エチオピア学会、沙漠学会、古代エジプト研究会正会員
片岸直美[カタギシナオミ]
1956年、東京都生まれ。東京女子大学文理学部西洋史学科卒業。エジプト学専攻(特に、王墓や王妃墓、私人墓の壁画装飾の比較研究)。日本オリエント学会、西アジア考古学会、古代エジプト研究会正会員
仁田三夫[ニッタミツオ]
1924年、埼玉県川口市生まれ。東京写真工業専門学校(現東京工芸大学)卒業。写真家
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感想・レビュー
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みや
22
古代エジプト人が来世への祈りを込めた「死者の書」を図版から読み取る解説本。重要な呪文のみがセレクトされており、他の本で完訳を読んだ後には丁度良かった。コラムが面白く、各地の天地創造神話の比較では、場所も時代も違うのに自分たち人間が生まれた理由を見出そうという共通の思考が生じることに改めて不思議を感じた。仏教の蓮と古代エジプトのロータスには何か繋がりがあるのか、ただ花の特性なのだろうか。ヒエログリフで呪文を読むコラムは特に楽しく、今まで見てきたどのヒエログリフの本よりも「読めた!」という充足感を味わえた。2018/03/29
かりんとー
2
こんなすごいものを作った人たちでも、いつかはみんな滅びてしまうんだ…。すごい文化。2015/08/26
桜花
0
図書館で借りて読みました。古代エジプトのお墓ってなぜか魅力的です。絵が彩色豊かで細かい。でも書かれている内容までは知らなかったので勉強になりました。エジプト人の来世への期待が垣間見えて信心深さを感じられました。2017/05/18
m
0
六本木の「大英博物館 古代エジプト展」に行く前に一読。帰ってからは大英博物館所蔵と書かれた写真のみ目を通した。博物館では、本で読んだものが目の前にあることにただただ感動。本自体もとてもわかりやすいので行く前に読んで本当に良かった。2012/08/14
ようかん
0
知っているようで知らないことがたくさんあった。古代エジプトも神様がたくさんいたんだな・・・写真がたくさん載っていてよかった2012/04/18