出版社内容情報
日本発信のポップカルチャーとして注目を集める制服文化。セーラー、ブレザー、スケバン、コギャルなど平成の10代文化を振り返る。
内容説明
ガングロ・チェックのミニスカート・コギャル・ルーズソックス…平成は制服の時代だった!?平成の30年間でガラパゴス的進化を遂げた日本の洋装女学生服。百年前に日本にやってきた女学生服がコギャル文化をうみだし、「Seifuku」になるまでのクロニクル。
目次
1 ニッポン女学生服History
2 1980~―怒涛のモデルチェンジブーム
3 1990年代―ギャル文化
4 1980年代~2010年代―制服着こなしクロニクル
5 女学生のいる光景―漫画・イラスト・セレクション
6 GO!GO!POP CULTURE!
7 制服事情最前線!
著者等紹介
森伸之[モリノブユキ]
1961年、東京生まれ。國學院大學文学部卒業。イラストレーター・制服研究者。美学校考現学研究室において、現代芸術家・赤瀬川原平氏に師事
内田静枝[ウチダシズエ]
1969年、埼玉県生まれ。玉川大学大学院文学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
29
弥生美術館企画展の内容をまとめた本。森伸之監修ということで読んでみた。森さんの「東京女子校制服図鑑」、好きだったのよ。って調べたら1985年発行、そ、そんな昔か…。ほぼ女子の制服(やっぱカワイイし)、イラスト、写真も多数。制服がカワイイ学校や制服メーカー(菅公、トンボ)、ソックタッチの白元、ローファーのハルタにもインタビュー。盛りだくさん。楽しかったー。ソックスの長さ(丈)の50年史、今朝通勤時にすれ違う高校生の足元見ながら来たけど、ホントにショート丈だわ! そしてローファーじゃなくスニーカー率高し。2019/06/07
たぬ
26
☆3 江口寿史による表紙がかわいい&おしゃれ! あちこちの制服がずらずら~っと大量掲載されているものと期待していたのですがそうではなかった(例によってタイトルだけ見て図書館のオンライン予約)。中高と激ダサ制服だったんで頌栄女学院のような制服はうっとりしちゃうな。最近のJKは足首丈の靴下が主流になってるね。個人的にはブレザーなら紺のハイソックスが萌える。スカート丈は膝が見え隠れする長さでお願いしたい。2023/10/07
チャッピー
25
大正時代に初めて洋服の女子制服が誕生してから昭和・平成と進化していった制服の歴史がわかる。男子制服も書かれているが主に女子、そして80年代のモデルチェンジブーム以降がメイン。ルーズソックス、ガングロ懐かしい!少子化の現代においての制服業者の競走やハルタ・白元などメーカーサイドからも語られる。江口寿史、今日マチ子などイラストや写真などビジュアルも豊富。一度は制服を着た誰もが楽しめる1冊。2019/06/29
ヤギ郎
17
弥生美術館にて開催された企画展「ニッポン制服百年史」をまとめた一冊。展覧会の内容がほとんど収まっている。ポップカルチャーにおける女子高生を考えるうえ,制服は重要なファクターになっている。制服を着る女子高生の視点,制服をつくるメーカーの視点,歴史の流れ,ジャパンカルチャーを受容する人びとの視点,とさまざまな側面から制服をみつめている。スカートの長さを一つとってみても,そこには生きた女子高生と社会があった。2019/07/17
kenitirokikuti
17
弥生美術館2018春の企画展示「セーラー服と女学生」の反響を受け、2019春に「ニッポン制服百年史」。本書では取り上げられていないが、エヴァはジャンパースカート型。例の「学園エヴァ」はセーターにチェック柄スカートだったっけ/かつて、学校制服には、所属学校の格を表す機能があったが、いまはほとんど失われた。女子大生優位だった時代もあった。今では、JK自体が日本のアイコンのひとつでもある。ほか、変化が大きかったのは、制服廃止の服装自由時代、ギャル時代。2019/03/31