出版社内容情報
かいち芸術の全貌を紹介! 大正から昭和初期にかけて京都で花開いたアール・デコ。乙女たちに愛された絵封筒、絵はがき満載。
【著者紹介】
1957年、京都生まれ。東京大学文学部美術史学専修過程修了。元産経新聞記者。著書に『日本の美術絵はがき』、共著に『東京今昔歩く地図帖』『東京今昔旅の案内帖』など多数。
内容説明
モダンガール・祇園・嘆き・異国・舞妓・悲哀・キリスト教・薔薇・影・抒情・アール・デコ…京都で花開いた魅惑の“かいち”デザイン。絵葉書・絵封筒に表現された美の世界と謎に迫る!!
目次
第1章 画家、かいちを育てた大正の京都
第2章 震災からの復興、嘆きのアート
第3章 乙女の世界
第4章 モダンガールを描く
第5章 祇園と舞妓
第6章 異国のイメージ
第7章 さくら井屋のグッズ
第8章 大正の流行、音楽と歌劇
第9章 よみがえるかいち―絵封筒復刻
著者等紹介
生田誠[イクタマコト]
1957年、京都市生まれ。絵葉書研究家。東京大学文学部美術史専修課程修了。元産経新聞記者。日本を中心にした絵葉書の収集、研究を行う
石川桂子[イシカワケイコ]
1967年、東京生まれ。竹久夢二美術館学芸員。國學院大學文学部史学科卒業。平成3年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ヒロミ
42
小林かいち。本名小林嘉一郎。一部では熱狂的なファンがいたものの近年再評価熱が高まっている京都モダンの絵葉書・封筒デザイナーだ。かいちの作品は「乙女デコ」と呼ばれるらしい。乙女デコとは「京都+アールデコ+大正」だそうな。かいちの本業は着物の図案家で、乙女デコの作品の数々にもその緻密さが活かされているような気がする。どっぷり叙情的でどこか退廃的な夢二の作品と比べるとかいち作品はよりスッキリスタイリッシュで職人気質。舞妓やキリスト教をモチーフとしながら配色センスは今見ても少しも古くなくオシャレです。2016/02/13
二藍
4
なんて洗練されたデザインだろうと何度見てもほれぼれする……2015/07/10
まーや☆彡
2
大正モダンの素敵な絵柄でした。美術館出来て欲しいな。2014/01/24
あちこ
2
わたし用に借りた本。可愛いものは昔から可愛い。少女は昔から少女なのだなあ。2013/11/10
🐚
1
心ときめく作品解説本でした。黒と赤の目を引く配色、十字架やバラモチーフ。女学生たちがキュンキュンするのわっかるぅ あたしもこんなの描いてみたいなあ。2023/11/07