日本文学全集 〈21〉 日野啓三 日野啓三

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日本文学全集 〈21〉 日野啓三 日野啓三

  • 池澤夏樹
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  • 河出書房新社(2015/08発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 553p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309728919
  • NDC分類 918
  • Cコード C0393

出版社内容情報

ヴェトナム戦争から世界の「向う側」と人間の「闇」を探った作家たち。日野「Living Zero」抄録や開高「輝ける闇」など。

【著者紹介】
1929年東京生まれ。幼少期を朝鮮で過ごす。新聞記者ののち作家活動に入る。主な著書に、『抱擁』『夢を走る』『夢の島』『砂丘が動くように』『Living Zero』『台風の眼』など。2002年逝去。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

81
日野啓三、開高健ともにベトナム特派員の経験があるのですね。ここに収められている開高の「輝ける闇」は再読です。彼の傑作のうちの一つでしょう。学生時代に岡村明彦の「南ヴェトナム戦争従軍記」とこの作品を読んでかなり影響を受けました。日野啓三はまるっきり初めてでして、新聞記者であったということのようです。ここに掲載されているのは短編が多く、またエッセイ集に収められた作品も掲載されています。開高と異なりあまり重くない感じがします。2015/09/05

踊る猫

33
彼らが眼差すベトナム戦争に興味を惹かれた。キャリアを通して養ってきた彼らの想像力のベースにあの戦争は確実に影を落としており、そこから彼らは「人間とは何か」「この世界とは何か」という問いを育んできたのではないだろうか。だが日野啓三の想像力はそこから人間社会の未来まで見据えるSF的な性格を持つものへと成長し、開高のそれは女性たちのなまめかしさを描く人間臭さを敢えて引き受ける方向へと導かれていったのではないか(邪推になるが)。今となっては陳腐な箇所もないわけではないが、しかしこの想像力はまだ忘れ去られるには早い2023/03/27

starbro

28
池澤夏樹=個人編集 日本文学全集全30巻完読チャレンジ第九弾です。日野啓三と開高健が同世代、ベトナム、新聞社つながりで二人が結びついているのが良くわかりました。日野啓三は初読ですが、ベトナム戦争だけでなく森羅万象に通じた知の巨人という感じです。作品としては「ふしぎな球」がオススメです。開高健は釣りのイメージが今まで強かったですが、今回「輝ける闇」を読んでベトナム戦争をリアルに感じました。イラク戦争とかでこういう文章を書く人はいないんだろうなぁ!2015/09/15

Kazehikanai

21
ベトナム戦争から40年ぐらいしか経っていないが、仕事でよく行くハノイでは表面上は戦争の傷痕は薄れ、大衆消費社会というべき都市社会が出現している。それもひとつ裏通りに入ればあるのはカオスだ。日野啓三と開高健は近代化する前のカオスを教えてくれる。政治、経済、社会、人間、戦争、生死のカオス。本書もカオスだ。非常に興味深い。でも一番わかりやすい『向う側』が一番響いた。カオスを理解するのは難しいらしい。2016/01/01

ぐうぐう

20
特派員としてサイゴンを取材したことのある二人の作家・日野啓三と開高健。それぞれが描くベトナムだが、驚くほどにその印象は対照的だ。日野のそれが詩的であるのに対し、開高のそれは実にゴツゴツと写実的なのだ。しかし二人の作品に共通しているのは、そのどちらもが文学であるということだろう。ベトナム戦争という非情な体験を、二人はあくまで文学の領域に踏み留まって、いや、その領域でないと駄目なんだという強い意志をもって描こうとしている。そこに胸打たれる。開高の『輝ける闇』は、圧巻のひとことだ。2015/08/30

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