内容説明
永遠の優しさと愛らしさ。なつかしさとあたらしさ。伝説の少女雑誌、『ひまわり』の挿し絵等で知られる鈴木悦郎の世界を一望する初めての一冊。
目次
第1章 雑貨デザイン
第2章 装幀・絵本のお仕事
第3章 ギャラリー
第4章 ゆかりのお店を訪ねて
第5章 挿し絵・カットのお仕事
第6章 バレエのお仕事
第7章 鈴木悦郎先生インタビュー
著者等紹介
野崎泉[ノザキイズミ]
文筆業。“大人の乙女道”をテーマに、雑誌やウェブなどに執筆。古本、喫茶、クラシック建築など、歴史やストーリーのあるものやことの取材、書評や作家インタビューなどを手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本と映画
20
好みの絵で、老舗のお菓子屋さんの包み紙にも絵が採用されているのを知って買いに行きたくなったことがあります。そっと大事にしたくなるような絵ばかりです。2014/07/31
花林糖
18
懐かしさ漂う優しい絵で穏やかな気持ちにさせてくれます。当時の本等復刻は無理なのでしょうね、残念です。絵柄の可愛らしさと優しい色彩が◎。食器や包装紙等の絵柄もとても可愛らしくとても好み。2019/12/10
二藍
12
誰か! 誰かこの胸のときめきを分かち合って!! と、ひとりで叫びたくなった本。鈴木悦郎さんという多才な童画家さんは本書ではじめて知ったのだけど、瞬く間に魅了されてしまった。戦後、『少女世界』、『ぎんのすず』、『ひまわり』といった雑誌で絵を描いてきた悦郎さん。中原淳一、寺山修司、猪熊弦一郎といった文化人とも親しく交流し、挿絵や絵本などのほかにも、文具、テキスタイル、陶器、などなど、さまざまな分野で活躍したすごい人。そのどれもが素朴で可愛らしいのなんの! 手に取る人のために心を尽くされた作品の数々にくぎづけ。2014/06/15
まゆら
10
著者の野崎泉さんのblogから悦郎先生を知りました。中原淳一さんが立ち上げた少女雑誌『ひまわり』や『それいゆ』の挿し絵などで活躍された方で、中原さんほど前に出た活躍はされていませんが、キャラクターグッズやポスター、包装紙などの商業デザインを幅広く手懸けた方でした。内容はご本人インタビュー、手掛けたデザインの紹介、個人所有のグッズなど。ファンたちの協力と編者の野崎泉さんの努力とで結ばれた本でとても愛に溢れているなぁと。悦郎さんは2013年の夏にお亡くなりになられたのですが、愛のある贅沢で素晴らしい一冊です。2014/03/16
はなちゃん
5
男性なのに、何故にここまで乙女のツボを押す絵を描けるのだろうか。中原淳一と同じ世界に生きる人。2015/06/29