内容説明
ちゃぶ台、火鉢、お櫃、盥、蚊帳、洗い張り、綿入れ、湯たんぽ、吸入器、氷枕、ねんねこ半纒、足踏みミシン…大人も子供も必死になって働いた、貧しくも、幸せだった昭和の日々。記憶のなかの懐かしいもの満載。当たり前にあった、昭和の家族の情景が広がる。
目次
第1章 昭和のくらし博物館(初期の公庫住宅;茶の間の情景;なつかしの氷冷蔵庫と米櫃;パン焼き鍋は航空機用のアルミ ほか)
第2章 道具とくらし(弁当箱;ちゃぶ台;フライパンと中華鍋;西洋皿 ほか)
著者等紹介
小泉和子[コイズミカズコ]
1933年、東京生まれ。現在、生活史研究所主宰、昭和のくらし博物館館長、重要文化財建造物の家具・インテリアの復元および博物館・資料館の展示企画などを行っている。工学博士
田村祥男[タムラサチオ]
1943年、東京生まれ。東京綜合写真専門学校卒業。1972年個展「佐渡に生きる」、1976年個展「佐渡人」など。画家利根山光人氏に強く影響を受け、タイ、インド、台湾の取材に同行。同氏死後、北上市利根山光人記念館の企画・展示を1996年より担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yomineko@ヴィタリにゃん
64
行ってみたいと思っていた博物館。その全貌がこの本にギッシリ。行った気になれましたが本物が見てみたいです。何も知らないで昭和の生活に憧れていた事を反省。冷蔵庫がないと本当に不便!ご飯がすぐ傷んでしまい、干していたとか。蠅もいっぱいいたらしい😨足ふみミシン、欲しいなぁ。電気が要らない優れもの!着物のお手入れがとても大変。いちいちほどかないと駄目なんですよね💦それでも昭和の良い所は沢山見つけることが出来た。家族みんなで、というのがいいなあと思う。2022/03/05
陽子
27
実在の建造物「昭和のくらし博物館」。小泉家の自宅。こんな博物館があるんですね。本書は写真も豊富で当時の生活のエピソードもふんだん。昭和初期からの風習、風物。生まれる前の昭和の時代は電化製品も貴重。今や暮らしは進化したが、この本に語られる生活の中での、当時のような人と人との関わりや人情は希薄になったのかもしれないなあと思いながらページをめくった。木のぬくもりのある古びた家屋はどこか懐かしいような、ほっとするような。昔の祖父母の家の佇まいを思い起こした。今まで読んできた小説の様々なシーンも改めてイメージした。2020/08/11
さくらんぼ(桜さんと呼んでね)
6
この本を読んで、昭和30年頃から急速に暮らしが変化したんだなと改めて感じた。昭和40年代生まれの私でも懐かしく感じる写真も多かった。平成生まれの人には理解出来ない暮らしぶりだろう。戦前の庶民の暮らしは江戸時代とそう変わらないというのは大げさな表現ではないと思う。読みごたえ見ごたえのある本でした。博物館にもぜひ行ってみたい。2019/12/20
なおたか
1
面白いの半分、懐かしいの半分。 あっという間に読み終わった。 博物館で購入。2018/05/25