出版社内容情報
100年ほど前に一世を風靡した「大正ロマン」。古き良き文化や風俗、レトロでノスタルジックな情趣。抒情画、おしゃれ、女性などから、新鮮で魅力あふれる世界をご紹介! 女子必見!!
内容説明
レトロが気になる!可愛いが好き!;ロマンチックに憧れる!―懐かしく新しい「大正ロマン」の世界。
目次
第1章 抒情画―乙女の憧れ(憧れの抒情画家;座談 少女の好く絵 ほか)
第2章 おしゃれ―和から洋へ(レトロビューティー 和服の装い;ニュースタイル 洋服へのきざし ほか)
第3章 女性―「新しい女」の時代(『青踏』の発刊と、「新しい女」登場;元祖キャリアウーマン 職業婦人 ほか)
第4章 芸能―大衆娯楽エトセトラ(流行歌を口ずさんで;少女スター誕生 宝塚少女歌劇団 ほか)
第5章 文化生活―ハイカラが好き!暮らしと街(ハイカラおやつ;新文化発信地 ほか)
著者等紹介
石川桂子[イシカワケイコ]
1967年、東京生まれ。竹久夢二美術館学芸員。國學院大學文学部史学科卒業。平成3年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ヒロミ
58
【読メ乙女部】何番煎じでもいいんです。楽しく読みました。有名な抒情画から知られざる抒情画まで。絵だけではなく大正ロマンの文化の世界をたっぷり紹介しています。らんぷの本シリーズ大好き。流行の抒情画に対する大正の女学生のコメントが厳しくて笑えました。あと怪しい広告がスゴいインパクトです。大正ロマンの流行色チャートが時代を追って載っていたので絵を描く際の参考になりそうです。メイクやヘアスタイルなど見ていてウキウキしました。夢二のエッセイも収録。2016/09/12
りー
28
大正時代の文化や風俗を紹介する内容。コンパクトで写真がたくさんあり、眺めるのに最適。この時代までは、基本和服なので、柄on柄なんだよなー、と夢二のイラストを見ながら思いました。色彩豊か。対して現代日本の服は無地が基本だし、生活美術もすっきりナチュラル系が多い。海外旅行に行くと、柄や色彩に溢れた建物や壁紙などに「おおー💖」と思うけれど、大正時代までは身近に柄物は存在したのだ。2021/06/20
ヒロ@いつも心に太陽を!
24
竹久夢二や高畠華宵もいいけれど蕗谷虹児がスキ。もう少し絵がたくさん載っているかと思ったらそこは結構さらっと流されて残念(-∨-;)母親の本だった『はいからさんが通る』が小さい頃から大好きな私は大正時代というわずか15年の年月になぜか惹かれてしまう。なにやらノスタルジックで甘美な雰囲気を感じてしまう女子はきっと私だけではないはず!!!ハイカラ万歳!職業婦人万歳!!アンティーク着物、カフェ、浅草オペラに袴姿で颯爽と自転車乗る女学生・・・大正ロマンは今を生きる私たちにも懐かしく新しい世界(*^∨^*)♪2011/05/28
ぶんぶん
19
【図書館】大正ロマン、雰囲気からして良い。 大正の絵描きから風俗、広告、職業など多角的に解説。 著者が「竹久夢二美術館」の学芸員という事なら、スッキリする。 夢二の絵が良い、高畠華宵の妖艶さ、まさしく「大正ロマン」 着物の小物や髪型まで、快く浸れました。 大正時代に遊ぶのも悪くは有りませんね。2024/03/12
那由多
13
激動の明治と昭和に挟まれた、15年の大正時代。新旧、西洋と日本を融合させた独自の進化を遂げ、この時代だけの庶民中心の文明。「ロマン」という単語が嵌るのは、日本史上では大正時代だけだろう。この時代の女学生になりたかった。大好きなカルピスが、既に販売されていたことが衝撃的だった。カルピスは正義。2017/11/23