らんぷの本
昭和美少年手帖

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  • サイズ A5判/ページ数 135p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784309727295
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0371

内容説明

本書では主に昭和期の少年・少女雑誌のなかに描かれた挿絵の美少年をご覧いただくこととする。さらに、昭和期の文学やまんが、日本・西洋絵画史上にどんな美少年が登場したかを紹介する頁も設けた。さまざまな芸術作品のなかに描かれた美少年たちの魅力を、一冊の本にコレクションした。

目次

高畠華宵―両性具有の妖しさ
山口将吉郎―白皙の貴公子
伊藤彦造―美剣士の血
山川惣治―野生の無垢
石原豪人―凛々しく濃艶
日本の美少年絵画

著者等紹介

中村圭子[ナカムラケイコ]
1956年生まれ。中央大学文学部哲学科心理学専攻卒業。1984年より現職。現在、弥生美術館学芸員。これまで担当した展覧会に「少女展」「美少年展」「ふろく展」「橘小夢展」「伊藤彦造展」「藤田ミラノ展」「内藤ルネ展」「高橋真琴展」「伊藤幾久造展」などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

34
高畠華宵氏の美少年画でも眼福なのに倭武尊の絵で知っていた伊藤彦造、JUNEで押絵を担当していた石原豪人などの絵を拝めてうっとりします。筋肉質で艶めかしく見えるふくらはぎや襟から見えるうなじなどのフェチズムや流れる血の淫靡さに酩酊。石原豪人氏の絵はどことなく、官能的な美少年と共に不気味なものも描くことによって陶然とした淫靡さをより、一層、増しているように感じられます。文学や漫画などのマイナーも紹介した美少年考察や年代毎の美少年描写の比較も読み所の一つ。ただ、惜しむらくは文学で倉橋由美子が紹介されていないこと2012/11/20

ミツツ

28
刺青をした美しいバックショット。高畠華宵が描く男の子たちは足が長くて流し目が麗しい。懐かしい漫画界ではジルベールや厩戸王子といった誰もが知る定番も。美少年って子どもでもなく青年でもない、ごく限られた時期のものなので出会うのが難しいらしいです。一瞬の美、見逃さないようにしないと。2020/11/24

あたびー

26
引き続き弥生美術館本。高畠華宵の描く少女の色気と言う事を前回書いたが、彼の美少年ときたらもう壮絶なくらいの色気が匂い立つのです。その他伊藤彦造、山川惣治と言った昭和初期の挿絵物語絵に始まって、平安(つまり光源氏)以降の美少年表現の変遷など、詳しく分析されています。江戸の美少年については田中優子先生の「若衆好み」にも詳しく書かれています。2020/07/03

yourin♪

26
美少年という単語に興味本位で手に取ったが、見ごたえのある作品が並んでいた。 少年の美しさは束の間の美。 儚く失うことを感じさせる少年美というものは、生命誕生に結びつく女性のエロスとは対極にある・・・なるほどなぁ~。2013/07/27

ムック

20
読友さんご紹介本♪表紙の絵が美しすぎる~!美少年の歴史などについても詳しく書かれており興味深く読む、ジュネってそんなに歴史があったのか、びっくりだ。絵はどれも素敵だけど、やっぱり高畠華宵が一番好きだなー。2013/08/02

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