らんぷの本
再現・昭和30年代 団地2DKの暮らし

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  • サイズ A5判/ページ数 143p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309727097
  • NDC分類 365.35
  • Cコード C0339

内容説明

「三種の神器」、ダンチ族、パン食、ダイニングキッチン、水洗トイレ、ガス風呂、粉末ジュース、即席ラーメン、自動電気釜、合成洗剤…なつかしい生活を再現!思い出のなかで輝く、昭和30年代。電化製品を買い揃え、家財道具を増やし、洋風の生活を送ること。それが日本人共通の目標であり、喜びでもあった時代。

目次

1章 団地・2DKの誕生(日本住宅公団による常盤平団地建設;2DKの誕生;団地の生活)
2章 ある家族の団地生活(家族写真からみた日常生活;ダイニングキッチン;六畳と四畳半;変化する食生活;子どもの生活)
3章 昭和30年代の生活革新(増える耐久消費財・電化製品;増える洗剤・清潔な生活)
4章 論考・2DK生活再現展示の思考

著者等紹介

青木俊也[アオキトシヤ]
1961年、神奈川生まれ。1989年3月、武蔵大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在松戸市立博物館学芸員(日本民俗学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あじ

53
終戦から10年余りで「もはや戦後ではない」時代に突入した昭和30年代。技術革新が進み三種の神器がステータスとなった頃、『団地族』という言葉が生まれた。戦後の住宅難を救うため、各地で団地の建設ラッシュ。入居権の倍率は大変なものだった。本書では当時の団地室内を詳細に紹介。実際に入居していた一家の家族写真を織り交ぜながら、幸せだったあの頃へタイムリープの手を差し伸べてくれる。提供されている写真は当時新聞カメラマンだった一家のもので、構図がなまら巧い。家電、おもちゃ、食事風景などが組み込まれ資料的価値が高い。2015/05/15

紫陽花と雨

29
松戸市立博物館にこの団地の再現があるらしく、いつか行ってみたいと思いました。この本は写真もあるのですが読む部分が多く、団地における昭和史的な一面も。とある家族の生活の変遷で2DKの部屋を子どもが増えたりライフスタイルが変わるごと、家具が変わったり模様替えした図が面白かったです。家電が当時は高級でも一生物扱いだったり、当時回虫!や農薬を取るため果物野菜を洗う洗剤があったり、興味深い。高度経済成長期の希望溢れるあの時代(私は生まれてないけども(笑))にちょっぴりタイムトラベルしたような気持ちになれました。2019/03/04

ステビア

27
ある家族の写真から再現する昭和30年代・団地の暮らし。ダンチ族は生活合理化の尖兵だった。2023/05/24

る*る*る

23
この年代の公団を見ると、やはり結婚した当初住んでいた社宅を思い出す(u_u)暑くて寒くて、年子の子どもたちもがちゃがちゃしていて、目まぐるしかった。今のような夫婦二人の生活ならば、社宅住まいが面倒でなくてよかったな。駅にも近かったし…本書で紹介されている公団の下駄箱周りの仕切りが磨りガラスなのは、明るく洒落てていいわ♡2DKの移り変わり3枚イラストの、間取りを見比べるのも楽しい♪こちらへの協力の松戸市立博物館に1度は行かなきゃ〜(=゚ω゚)ノ2015/04/30

春ドーナツ

10
絵本作家・酒井駒子さんは「団地族」だったご経験があり、団地をモチーフにした作品を発表されている。いつか読んでみたいものだ。かく言う私も小学生から中学二年生の秋まで団地で生活していた。本書が扱う時代とはずれているけれど、哀愁というか郷愁の念を覚えた。収穫だったのは、行方不明だった当時のたくさんの記憶たちがスライド写真を見るかのように、眼前に展開されたことだ。「19号棟」だけは高層建築で飛び降り自殺が何件かあったらしい。一種の都市伝説なのか、詳細は不明。2017/07/31

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