感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koo
5
ホイットマスタースンの別名義作品は私立探偵マックスサーズデイを主人公としたシリーズ1作目で1947年作。 妻に逃げられ、場末のホテルで酒に溺れた主人公のもとに別れた妻がやってきて息子が誘拐されたと告げられ1人で事件を追うのがメインストーリー。当時では珍しい負け犬ヒーローを主人公の3人称1視点で描きテンポよく展開するオーソドックスなハードボイルド小説でした。主人公が脇役の刑事達と非常に仲が良過ぎる点、不必要に死人が多い点は個人的にはマイナスですがタイトル「罪ある傍観者」の意味も含め中々味わい深かったです。2025/04/19