内容説明
構想16年「森の伝説」、驚異の一人称アニメ「ジャンピング」ほか世界から絶賛された実験アニメと、最後のTVシリーズを収録。アニメーションが生涯の恋人だった手塚治虫、その晩年の夢の結晶。
目次
ジャンピング
おんぼろフィルム
プッシュ
村正
森の伝説
聖書物語
青いブリンク
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
富士さん
3
手塚アニメを語る上で絶対に避けられない、自主制作系の作品を中心とした巻。著名な「JUMPING」にもふつうのコンテがあったのは驚きですし、手塚さんのアニメ愛が濃縮された「森の伝説」は必見でしょう。しかし、アニメを論じる上で、完成映像があるにもかかわらず、わざわざコンテを見る必要はあるのか、あるならどう使うべきか、という問いへの定まった答えはありません。こういう自主制作作品のコンテをどう評価していいのかはもっと不明確で、貴重な資料なのはわかりますが、どう貴重なのかが説明できないといけない気がします。2022/02/15