内容説明
本書は、四間飛車側からの積極果敢な仕掛けをバリエーション豊かに、時に終盤まで踏み込んで解説したもの。相手が力を出す前に技を掛ける感覚、四間飛車の勝つパターンを徹底的に学べるようにさまざまな工夫を凝らしている。最終章では藤井システムを取り上げた。藤井システムの根幹を成す考え方と基本となる狙い筋、藤井システムが絶対に避けなければならない形、そうした要点をつかめば、みなさんにも有力な戦法として使いこなせるはずである。
目次
第1章 角交換挑戦型
第2章 5六銀速攻作戦
第3章 6六銀型四間飛車
第4章 4八飛戦法
第5章 藤井システム基礎編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hk
17
鬼畜米英穴熊といったもので、穴熊囲いは四間飛車党にとってまさに鬼門だ。本書は卑劣極まりない穴熊使いに対し、正義の鉄槌を下すべく上梓された一冊。①浮き飛車型②▲6六銀鈴木システム③▲4八飛車振り戻し型④▲5六銀電撃作戦⑤8筋明け渡し戦略⑥藤井システムの基幹部分 都合6つの対穴熊メソッドが紹介されている。藤井システムのように一気に雌雄を決しに行くものもあれば、浮き飛車型のように硬さの穴熊に構え負けしない方策もあり、バリエーションが潤沢だ。本書で自分にあった作戦をモノにして、鬼畜穴熊を一気呵成に殲滅して欲しい。2018/02/02
akihiko810/アカウント移行中
15
四間飛車次の一手定跡本。2巻は対持久戦と藤井システム。 天敵・居飛車穴熊にがっつり組まれる前に潰してしまえというのが本書のコンセプト。 角交換挑戦型、56銀型、66銀型(鈴木システム)の他、4筋に飛車を振りなおす48飛車戦法、そして藤井システム。 四間飛車党は1巻と合わせて必読かも 2021/11/05
そり
12
一巻は四間飛車の「柔」、受け編。二巻は四間飛車の「剛」、攻め編。二冊でおおよその基礎定跡が習得できる。基礎といっても道は多岐におよび、正確な理解が求められる。技をかけるポイントは、角で相手玉をしっかり捉えながら攻めることと遊び駒のできる隙を狙うことか。2013/12/20
スパイク
8
対居飛車穴熊四間飛車の本。▲7八銀型、▲5六銀型、▲6六銀型、▲4八飛戦法、藤井システム。意外に変化が豊富で、覚えるならどれか一つでいいかな。2022/04/12
スパイク
7
もう3、4周くらいした。穴熊さんが定跡を外してきたときに咎められるようにする本。△6一金や△5二金のまま熊ってくる人にはお目にかからないから、実戦には役に立たないかも。/角交換には石田流に組む。/個人的には、振り飛車での右四間は六間飛車と呼びたい。2022/08/07