感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tonpie
8
2冊目。これはゴージャスな詩的体験ですが、「ストーリーを追う」という動機での一気読みはできません。言葉の持つ複数のイメージの残響を記憶に留めながら、ゆっくり進むしかありません。魅力的な映像は沢山ありますが、バロック的な展開なので、一直線には進みません。「この任意のページを、ヘミングウェイやグレアムグリーンのページと並べてみると、白黒写真のすぐ隣に、金糸で織られ、宝石をちりばめたビザンチンのモザイク細工を見るような気がする」というのがスタイナーの評。3冊まで読んだら梗概書きたいけど、相当先になりそうですね。2020/04/24
yoyoyon29
2
ジュスティーヌの記述への疑いが呈され、探偵小説(事実がある)のような、藪の中(事実そのものへの疑い)のような…どちらなのか気になって、サクサク読み進められる2021/11/11