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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
255
ここには1913年~1969年までのマン・レイの絵画、写真、造形が収録されている。私は彼は写真家だとばかり思っていたのだが、これを見る限りではむしろ画家、あるいは美術家であり、写真はその一部でしかないことを初めて知った。初期(マン・レイ30代)の絵はキューブあり、マグリット風あり、キリコ風ありといったところだが、後期には一層抽象度を深めながら「フェルー街」のような一見、写実的な絵もある。代表作をあげるならば「サド侯爵の架空の肖像」だろうか。写真はヌードが中心だが、官能的であるよりは彫像のようだ。2015/12/06
ぷないぷない
3
正直、アート過ぎてよく分からない。。。印画紙の上に物を置いて直接焼き付けて、現像する表現法はこの人が編み出したのか。実験的な作品が多いマン・レイの作品たちは、理解するものではなく感じるというか、もはや単に見える状態にあるだけで十分なのかも。とにかくやってみた、みたいな作品は眺めてるだけで十分楽しめるし、たぶん創作の目的がやってみることに尽きているのだろうから、楽しませる必要もないのかも?2013/08/29
みやの はるか
1
マン・レイの画集(というか作品集)。解説付き。 個人的には「写真とオブジェの人」という印象だったので、絵画が掲載されていたのは意外だった。むしろ、本人としては「メインは画家」という認識だったらしい。写真はあくまで生活のために撮ってた、と。彼が幅広く作品制作をしていたことが感じられる、素晴らしい作品集だった。2024/09/15
01
1
彼のうみだす芸術は写真だけではない。絵画だけでもない。オブジェだけでもない。写真は芸術ではない。芸術は写真ではない。そのことを改めて認識させてくれる。彼はやはり「MANRAY」であり「MAN RAY」だ。「マン・レイ、男性名詞、喜び・遊び・楽しむの類義語」「人間と光線」2011/02/03