内容説明
物語文学の勃興期および成長期を代表する、豊かな想像力とドラマ性を備えた三つの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gotoran
13
『竹取』：日本最古、仮名による最初の物語、内容既知ではあるも、川端康成訳で初めて読む。翁に発見されたかぐや姫と姫に翻弄された5人の公達、最後の「不死の山」転じて「富士の山」が印象的。『伊勢』：平安初期の歌物語、男性が女性を想う哀しくも美しい物語歌集。和歌の素養があれば・・『落窪』：10世紀末の平安朝、“落窪の君”の物語、継子いじめ：ｼﾝﾃﾞﾚﾗと同じ構図。主人公をいつもｻﾎﾟｰﾄする待女“阿漕”の言動が温かく、非常に魅力的で印象深かった。2013/04/30
石ころ
1
落窪物語が一番面白かった。竹取物語はたしかに美しいけれど、落窪物語はわかりやすい笑いがある。伊勢は一つ一つの話からちょっとした小説とかできそう。2018/04/05
