内容説明
『悪徳の栄え』無削除版、精緻な解題(=書き下ろし160枚)とともに、ここに完全復活。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hitotoseno
5
18世紀以来我々は好むと好まずに関わらず啓蒙の時代を生きている。神はおらぬ。絶対的な君主も存在しなければ規範もない……啓蒙の時代においてはあらゆる物事が吟味にかけられ、自分の足で歩くことが求められるーーじゃ、悪も許されてるんじゃないか? こう考えたことがある人はそれなりにいることだろう。自分の信念に基づけば悪も許される、だってそれは時代の求めるところなのだから……しかし、いかに啓蒙の時代だろうと悪を突き通した者はいなかった。どいつもこいつも結局権力に敗れたーーただ一人、マルキ・ド・サドを除いては。2016/04/02
じぃじ
2
哲学とか人格形成とかそんなものは後付けですね。興奮できればそれでよい。そんな風に思いながら読んでいました。2012/01/07
ミンガラ
0
快楽とはなんぞとか哲学的な難しい事考えずに面白い。
ひふみ
0
とてもすっきりする面白い本 ただ全体的に冗長な部分が多い…からこそすっきりしたかも知れない サディズムという言葉がしっかり自分の中で固まった