渋沢龍彦全集〈17〉

渋沢龍彦全集〈17〉

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  • サイズ A5判/ページ数 515p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309706672
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0395

内容説明

編年体による初の完全版全集ついに刊行。未発表・未収録作品をはじめ日記、対談・座談にいたる全作品を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

∃.狂茶党

13
70年代の終わりから80年代に入るあたりの作品を集める。澁澤が晩年のスタイルに変換し始めた頃。 というか、おっさんになってきたな。 2025/02/20

梟をめぐる読書

8
八〇年代に入ると、サドを巡る状況も俄かに変化を見せ始める。かつては発禁騒動にまで発展した彼の作品が、筑摩の『世界文学大系』やら講談社の『世界文学全集』やらに、大作家と肩を並べて平然と収録されるようになるのだ。『城と牢獄』はそんな時期に出版された、サドを題材とした久々の評論集。『城』は東西のカステロフィリア(城砦愛好)を自在に語ったものだが、そうした世間の変化に抗い、堅牢な〈城〉に閉じこもりたいという著者の気持ちもあったのかもしれない。そういえば『太陽王と月の王』も、表題エッセイは城に関連。城づくしな一冊。2013/07/25

季奈

0
サドが自らの理想を実現する場とした城と、リベルタン的理念を小説の形とした牢獄をアナロジカルに論じた「城と牢獄」から、澁澤の興味は城を中心として展開される思索に移ったらしく、安土城などの訪問に関するエッセイも書いている。 そして、閉じこもることと外界へ出て旅をすること。 これは後の「高丘親王航海記」に受け継がれる精神(らしい)であり、著者の原点たるサドを見直すことが、後年の創作のヒントとなったことは、どこか感極まるものがある。2021/08/13

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