内容説明
文芸読本以後の作家・作品像の各文章を収録。写真、マップ・関係人物イラスト、ミニ情報などを満載したおもしろ一杯の本。
目次
1 幾時代かがありまして
2 これが私の故里だ
3 いかに泰子いまこそは
4 この一本の手綱をはなさず
5 汚れっちまった悲しみに
6 私の上に降る雪は
7 ハイ、ではみなさん、ハイ、ご一緒に
作品(山羊の歌 抄;在りし日の歌 抄 ほか)
イラストマップ 幼少年期・山口マップ
年譜
ブック・ガイド
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マカロニ マカロン
12
個人の感想です:B。今週末『ツバキ文具店』鎌倉読書散歩兼お花見予定。妙本寺も立ち寄るので映画『ゆきてかへらぬ』(根岸吉太郎監督、広瀬すず)も見て予習。本書で特筆すべきは長谷川泰子さんとの対談、中原中也さんの弟の回想、小林秀雄さんの妹の証言。この記事を読むことで奇妙な三角関係の様相が見えてくる。中原さんは泰子さんを小林さんに奪われたことになるが、その後も別の男との間に生まれた子どもの子守をするなど献身的。泰子さんはそれに対して特に感謝するでもない。先日見た映画『あ・うん』的な関係で、泰子さんは「・」なのか?2025/04/03
千賀葵
1
高橋新吉の記事が特によかったな。たくさんの関係者が中也さんの思い出や、詩の特徴について語っている本。いろいろ理解が深まりました。2018/05/10