内容説明
カネがなくっても陽気でたくましく生きた江戸庶民の暮らしぶりに驚かされる本!衣・食・住から娯楽、色恋、事件まで。時代劇や小説ではわからない「本当の江戸」の面白さと凄さが見えてくる。
目次
第1章 江戸の「食」―庶民の食卓にびっくり
第2章 江戸の「ファッション」―粋でいなせなオシャレ事情
第3章 江戸の「住まい」―これが本当の「長屋」の暮らし
第4章 江戸の「色と恋」―夜のお江戸も精力的
第5章 江戸の「娯楽」―ツライ浮世を心楽しく
第6章 江戸の「カルチャー」―金はなくても心は豊か
第7章 江戸の「旅とハレの日」―時には派手に豪勢に
第8章 江戸の「マネー」―懐ぐあいはトホホのホ
第9章 江戸の「お仕事」―江戸人はそろって働きモン
第10章 江戸の「事件」―犯罪や火事、喧嘩で大騒ぎ
第11章 江戸の「町環境」―世界に誇る都市システム
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわかみ
6
金はないし、身分も低い、政治的な自由なんてありゃしない。まあ、人権という言葉はなかったが、お上の方に文治主義思想はあったり、奉行所による民事裁判の制度もあった。そんな時代の江戸の庶民が、日々どんな暮らしをして、どんな娯楽を愉しんでいたか。そんな興味が湧いたのは、ITやら、AIやら、デジタル資本主義やら、知識社会やらの行き着く先は、経済的格差が埋まらず中間層が薄くなり、民主主義が形骸化しそうな嫌な予感がするから。図版と文章のバランスがよくて分かりやすい入門書だった。2024/10/30
らいしょらいしょ
0
知ってることもけっこうあったけど、なかなか面白かった。当時の時間の流れ、生活スタイル。そりゃ羨ましいし、四季の移り変わりを愛でるのも、なくしてしまいたくない。戻ることはできないけどね。忘れちゃいけないことって、あるような。しかし住環境は、もうちょっとなんとかならんのかなー(長屋の場合)2017/08/09