出版社内容情報
【目次】
内容説明
帰れなくなった英雄は、なぜ三〇〇〇年も人類を魅了し続けるのか。トロイ戦争の英雄を襲う、人食い巨人、魔女、神々の怒り―すべてのファンタジーの原点になった、壮大な叙事詩を徹底解説!
目次
第一章 オデュッセウスという英雄
第二章 受難の旅と復讐の物語
第三章 二四書の複雑な語り
第四章 構成の巧みな仕掛け
第五章 物語としての魅力
第六章 ギリシアとインドに共通する叙事詩
第七章 世界各地への伝播
第八章 近代以降に見る系譜
補章 現代日本の『オデュッセイア』的物語(沖田瑞穂)
著者等紹介
松村一男[マツムラカズオ]
1953年、千葉県生まれ。東京大学大学院宗教学・宗教史学博士課程満期退学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校インド・ヨーロッパ学博士課程修了。天理大学教授、和光大学教授を経て、和光大学名誉教授。専門は比較神話学・宗教史学
沖田瑞穂[オキタミズホ]
1977年、兵庫県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科日本語日本文学専攻博士後期課程修了。現在、和光大学教授。専門はインド神話、比較神話(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
40
なんと豊かで壮大で面白い物語なのかと感心した。入り組んだ人間関係をジェノグラムを作りながら楽しく読んだ。Cノーラン監督の新作に大好きなJレグイザモが出演していると知り、楽しみで手に取った次第。オデュッセイア=ユリシーズなのか。それくらい無知でした、ハイ。2026/08/06
ぐうぐう
31
来月に日本公開を控えるクリストファー・ノーラン監督『オデュッセイア』への予習のために読む。なるほど、オデュッセウスの旅そのものの面白さに加え、折り返し構造や多元進行といった構成の巧みさが、長年に渡ってこの名作が魅了され続ける理由なのか。その後に、世界各地の物語に影響を与えたというのもよくわかる。正直、複雑な物語を要約にしたものを読んで理解するのは難しかったが、逆にノーランがどの部分に焦点を当てて映画にしたのか、俄然興味が増した。2026/08/25
とも
27
ホメロスの『オデュッセイア』を読み解くためのガイド。ストーリー展開、構成の巧みさ、前日譚にあたる『イリアス』からの接続などを詳細に解説している。 3000年前の強い物語が、世界各地で形を変えて登場している。『ロビンソン・クルーソー』『シンドバッドの冒険』など。日本の室町時代の書物にもその類型が見られる。強すぎ。 そして『2001年宇宙の旅』までもがこの物語をベースにしているとは。驚き。 『オデュッセイア』は小説読みとして押さえておきたい、そのエッセンスが網羅されており読んで損はない一冊。2026/09/02
takka@ゲーム×読書×映画×音楽
12
この前読んだ『ギリシア神話物語』の最後に登場したことや、9月に公開されるクリストファー・ノーラン監督の映画『オデュッセイア』を楽しむために読了。ファンタジー物語の原点ともいえる『オデュッセイア』。この作品が長く親しまれてきた理由の一つが、英雄の冒険だけでなく「家族」を描いていることだというのが興味深かった。さらに、物語の真ん中を境に、前半と後半のエピソードが折り返すように対応しているという構成もすごい。ほかにも、インドの『ナラ王物語』との共通点や、日本の幸若舞『百合若大臣』へのつながり、 2026/08/10
おだまん
10
児童書だと伝わらない部分もあるのかな、と思って副読本として。面白い考察でした。やはり世界は繋がっているのだなと。十二国記まで出てくるとは。2026/08/27




