出版社内容情報
【目次】
内容説明
日本を代表する文学者にして、娯楽小説の始祖・滝沢馬琴による、江戸の大ベストセラー『南総里見八犬伝』。この長大な物語の中には、百年後の読者へのメッセージが秘められていた。『八犬伝』を読み解き、その謎に迫る。
目次
第一章 物語の発端
第二章 青年の苦悩
第三章 馬琴の女性崇拝と女性嫌悪
第四章 里見家は徳川家である
第五章 日本の将来への予見
第六章 その他の馬琴作品
第七章 『新八犬伝』の世界
第八章 馬琴の生涯
著者等紹介
小谷野敦[コヤノアツシ]
1962年、茨城県生まれ。作家、比較文学者。東京大学文学部英文科卒業。同大学院比較文学比較文化選考博士課程修了、学術博士。『聖母のいない国』でサントリー学芸賞を受賞。『母子寮前』『ヌエのいた家』で芥川賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
62
面白くまた勉強になる。全8章で「物語の発端」「青年の苦悩」「馬琴の女性崇拝と女性嫌悪」「里見家は徳川家である」「日本の将来への予見」「その他の馬琴作品」「『新八犬伝』の世界」「馬琴の生涯」の章立て。一般読者向けの「八犬伝」研究では決定版と言えるのでは。P.184でSFについて言及している箇所で、「広瀬正や筒井康隆はまだ読めるのだが、ニューウエーブ以降のSF、特にJ・G・バラード」などは、何がいいんだかわからなかった」「『星を継ぐもの』『三体』は面白い』「『三体』はあらゆる二十世紀小説より面白い」と。 2025/08/24
やいゆえよ
2
玉梓の怨霊は文字通り「里」見家を「けもの」に堕とすために「狸」となり、「伏」姫は「人」と「犬」の字そのものだし、日本人は昔から言葉遊びが好きなのね。神余(ジンヨ)は「かみのあまり」で縮めて「金碗」だとか全然気づかなかった。/おもしろく読んだが、それはちょっとどうか知らんと思う部分もある。2025/08/04