出版社内容情報
日本語で「さくら」と呼ばれてきた花をとりあげ、それらがどう見られてきたか、どう語られてきたかに注目、桜と人々との関わりを探り、「日本の桜」の謎を解き明かす!
1万年以上の時間をたどり、東アジア全域の空間をめぐる知的冒険の旅。
品種名の由来、生態系での位置、詩歌での詠われ方、桃や梅などとの関わり……信頼性の高い知識を集めた「桜の百科事典」としても読むことができる。
〈目次〉
序 章 旅へのいざない
1 移り変わる春
2 語りの転換
第一章 「さくら」と「桜」
1 春の輪舞
2 「桜」の歴史
3 「桜」とサクラ
4 「さくら」の由来
第二章 花たちのクロスロード
1 伝統と革新
2 落花の宴
3 「花だけ」の波
第三章 東アジアの花の環
1 花たちのシルクロード
2 伝播する花と独自な花
3 桜の春が始まる
第四章 「桜の春」再訪
1 身近な「外」として
2 界面と生態系
3 花鎮めの回路
第五章 桜の時間と人の時間
1 「外なる内」の異域性(エキゾチズム)――桜の中世
2 「正しい桜」の序列化――桜の近世
3 「内」への転進――桜の近代1
4 戦後と桜語り――桜の近代2
終章 旅の終わり
1 白と紅の交錯 多彩な春へ
2 歴史と想像力
内容説明
なぜ桜は特別な花となったのか?あの美しさの圧倒的な力はどこから来るのか?1万年の時間をたどり、東アジアの空間をめぐる知的冒険の旅「日本の桜」の謎を解き明かす!品種名の由来、生態系での位置、詩歌での詠われ方、桃や梅などとの関わり…信頼できる知識を収めた「桜の百科事典」としても!
目次
序章 旅へのいざない
第一章 「さくら」と「桜」
第二章 花たちのクロスロード
第三章 東アジアの花の環
第四章 「桜の春」再訪
第五章 桜の時間と人の時間
終章 旅の終わり
著者等紹介
佐藤俊樹[サトウトシキ]
1963年、広島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。博士(社会学)。専攻は比較社会学・日本社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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