河出新書<br> いま読む『源氏物語』

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河出新書
いま読む『源氏物語』

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784309631776
  • NDC分類 913.364
  • Cコード C0295

内容説明

定子は桐壺更衣のモデル?藤壺は光源氏を愛していたのか?五年かけて全訳に挑んだ作家・角田光代と、注目の平安文学研究者・山本淳子が、『源氏物語』と紫式部、道長など現代の視点で、語り尽くす!

目次

第1章 『源氏物語』が今、語りかけてくるもの(『源氏物語』との出会い、訳すきっかけ;落ちこぼれ組でも読める訳に ほか)
第2章 『源氏物語』の書かれた時代(花山天皇から一条天皇へ―帝と后の純愛;アナーキーな花山天皇 ほか)
第3章 気になる登場人物、場面から『源氏物語』を読み解く(藤壺は光源氏を愛していたか;男性的な解釈がなされてきた ほか)
第4章 さらに『源氏物語』をめぐって(膨らませたい登場人物;「本音!紫の上」 ほか)

著者等紹介

角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の〓』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、21年『源氏物語』で読売文学賞(研究・翻訳賞)を受賞

山本淳子[ヤマモトジュンコ]
1960年金沢市生まれ。平安文学研究者。京都大学文学部卒業。高校教諭などを経て、99年京都大学大学院人間・環境学研究科修了、博士号取得(人間・環境学)。現在、京都先端科学大学国際学術研究院教授。2007年、『源氏物語の時代』でサントリー学芸賞、15年『平安人の心で「源氏物語」を読む』で古代歴史文化賞優秀作品賞受賞。各メディアで平安文学を解説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

94
研究者と現代語訳を完遂した作家の対談。創作の内側も含め興味深く読めた。角田さんは全訳後、小説が書けなくなったそうだ。執筆の観念が前と変わったとのこと。それほどの影響力。山本さんとの対話では登場人物一人一人(主役以外も)の多様な視点で追って物語の世界観を拡げていく。母親の目線もそうだが紫式部の成長と物語の変化を結び付ける観点が面白い。そして性別に関係なく「世」や「身」に縛られるままならなさは時代感が違えど現代もある。千年を越え現代も照らし出し、柔軟な解釈と意義を生み出し続ける懐の深さが源氏物語の魅力なのだ。2024/08/14

のり

21
何となくのあらすじや登場人物は把握しているけれど、古典としてちゃんと読んだことはない源氏物語。堅苦しい現代語訳も苦手で、ちゃんと読み切ったことがない。いよいよ角田光代版なら、読み切ることができるかも!と文庫版を買い集めている今日この頃。読み始める前のモチベーションアップに繋がる読書となった。愛は人を幸せにするのか、権力は人を幸せにするのか、人間の永遠のテーマが扱われており、読む人の立場によって、解釈の仕方の自由度が高いところが魅力なんだということがよくわかった。2024/10/06

S.U.

8
ちょうど今読んでいる現代語訳の源氏物語の訳者、角田光代さんと、紫式部研究者として有名な山本淳子さんの対談をまとめた一冊。テーマは多岐に渡りましたが、注目の登場人物としては、藤壺、紫の上、浮舟が多く取り上げられていました。1000年前に書かれた物語に、現在のジェンダーやセクシュアリティについての感覚を持ち込むのはちょっと違うかな、と思っていましたが、そもそも私たちがこれまで触れてきた源氏物語は「昭和男性的」研究を経たものであり、それを現代の感覚を持って読み直していくべきという考えはとても納得感がありました。2024/10/09

しい☆

8
とても面白かった。源氏物語って本当にいろんな解釈があって、いくらでも深く読み込めるんだなって改めてその凄さを実感したし、近年になって女性研究者が増えてきたことによって、過去の男性研究者による解釈とは違った解釈がたくさん出てきてるっていうのもかなり興味深い。 角田さん訳の源氏物語も読んでみる。2024/08/24

rinakko

7
頗る面白かった。今『源氏物語』をとり上げるならフェミニズムの視点は欠かせないと思うし、その読み方に惹かれる。読み返した円地文子「源氏物語私見」がフェミニズム以前のもので、深い解釈ではあるけれど、まず光源氏に対して甘く、女君たちの光君への愛情について全く疑わないところは気になった。だからこそ “五十年前、百年前(略)、まさか女性の視点から女性を解放するような物語だとは読まれなかった” という角田さんの言葉の実感が、よく伝わってきた。口語訳『源氏物語』を何度目かの再読中で、宇治十帖を全然違うように読めそうだ。2024/10/09

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