河出新書<br> 旧約聖書がわかる本―“対話”でひもとくその世界

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河出新書
旧約聖書がわかる本―“対話”でひもとくその世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 434p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784309631561
  • NDC分類 193.1
  • Cコード C0216

出版社内容情報



並木 浩一[ナミキ コウイチ]
著・文・その他

奥泉 光[オクイズミ ヒカル]
著・文・その他

内容説明

小説のように自由に批評し、思想書のように挑発する―。旧約聖書とはどんな書物なのか。その世界はあらかじめ神からの絶対的な答えが用意されているようなものではない。人間はただ神に従うのではないし、そこには“対話”がある。問いかけ、働きかける姿勢があれば、驚くほど面白くなってくるテクストなのだ。旧約聖書研究のプロとその下で学んだ異才の小説家が繰り広げる“対話”に誘われ、旧約聖書の世界がほんとうにわかる!

目次

第1部 旧約聖書とその時代(世界を創造する神;旧約聖書はどんな書物なのか ほか)
第2部 創造と、文明批判の伝統(神による世界の維持と文明の抵抗;自己拡張を図る文明と神のリアクション ほか)
第3部 神と人間(行動を考え直す神;人のとりなしに耳を傾ける神 ほか)
第4部 ヨブ記を読む(水準の高いテクスト;序曲 理不尽な苦難と従順なヨブ ほか)

著者等紹介

並木浩一[ナミキコウイチ]
1935年、神奈川県生まれ。東京教育大学大学院博士課程単位取得。国際基督教大学名誉教授。元・日本旧約学会会長

奥泉光[オクイズミヒカル]
1956年、山形県生まれ。国際基督教大学大学院比較文化研究科修了。作家。近畿大学文芸学部教授。『ノヴァーリスの引用』(野間文芸新人賞)、『石の来歴』(芥川賞)、『神器』(野間文芸賞)、『東京自叙伝』(谷崎潤一郎賞)、『雪の階』(毎日出版文化賞、柴田錬三郎賞)など、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たま

56
小説家の奥泉さんと旧師で聖書学者の並木さんの対話。旧約の成立過程、構成を紹介し、有名な逸話とくにヨブ記を検討する。私としては幾つかの逸話の解釈は良く理解できなかったし、日本が話題になると安易に感じる部分もあったが、並木さんの旧約観はとても面白かった。今でこそ一神教のキリスト教とイスラム教が広がっているが、ユダヤ教成立の頃世界は圧倒的に多神教だった。その中でユダヤ教の神は自分?だけを信じよと独自路線を歩む。当然そこに人間の自由と倫理があり、神との対話がある。旧約もこう読めるのかと目からウロコの思いである。2022/10/19

へくとぱすかる

54
聖書を読んだことがないので、解説を聞くつもりで読み始めた。お二人の対話がものすごくおもしろく、旧約聖書に残された物語や、神とのかかわり(想像もしなかった意外な面が紹介されていた)を、概説ではなく、特徴のある部分を検討することで、浮かび上がらせている。天地創造やノアの箱舟、アダムとイブなど、よく知られた話から読み取れるのは、宗教の聖典としては他にありえないほど客観的で、紀元前の時代としては、人権とまではいかなくても、人間性を考慮したことがらが書かれていること。強国に生まれた宗教でないことが背景にあるらしい。2022/10/26

ひまわり

31
一応、聖書の通読もし、旧約の勉強も続けているのでわかりやすいと思ったが、まっさらな状態で読んだら?ただ旧約は神による粛正など正しい読み方をしないで理解されることが多いので、たしかにひもとかれたかもしれない。預言書も面白い。そして好きなヨブ記。まさに同感。生きていると不条理な不幸もある。「神も仏もあるものか。」と思う人もある。なぜ神は悪をもゆるしているのか。なぜ神は善良な人に不幸を与えるのか。それに対して人はどういう態度でのぞめばいいのか。この本を読んだからといってすぐに納得はいかないだろうけど。2023/05/31

まると

24
面白かった。というより為になった。キリスト教につながる思想書であり、一神教を知る上で欠かせない経典でありながら、難解かつ膨大で全体像すらつかめていなかった旧約聖書。概要を簡潔に解きほぐしてくれて大満足です。国の消滅、捕囚、離散といった苦難の歴史を歩んだユダヤ人たちが2000年以上にわたり拠り所としてきたのだから、史上最も奥深い書物の一つであるのは当然です。ユダヤ教は応報思想的にホロコーストをどう捉えるのか、ガザの罪なき住民たちを虐殺するミシュパート(正義)とは何なのかと、現代的な問いも次々と浮かんできた。2024/06/30

hasegawa noboru

17
「聖書」とは終生、縁なき衆生の非信仰者の身だろうとは思うが、旧約聖書の要所の本文テキストをピックアップしながら聖書学者と作家の二人が対話しながら解説してくれる。こういう本を読むと、「聖書」が箴言に満ちた人類の永遠のベストセラーだというその意味がよく分かる。昨年の朝日書評で柄谷行人が取り上げていたから手にしていた。感謝。だからどこでもいい、取り上げてそのまま二人のことばをだらだら引用したくなるが、その一例。第二部「民衆と指導者」の項で(出エジプト記)の祭司アロンなる人物を取り上げる。<旧約聖書には言い逃れを2023/07/18

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