出版社内容情報
たった漢字ひと文字のお題から日本史の勘どころへ。東京大学史料編纂所教授が教える、新しい歴史の愉しみ方・第二弾。
内容説明
たった漢字ひと文字のお題から、日本史の深き森に分け入る―東京大学史料編纂所教授のフリースタイル白熱講義!
目次
「編」
「食」
「境」
「武」
「裸」
「王」
「笑」
「一」
「男」
「白」
「道」
「美」
著者等紹介
本郷和人[ホンゴウカズト]
1960年、東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。博士(文学)。専攻は日本中世政治史、古文書学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かろりめいと
4
またまた本郷先生。歴史エッセイ12編。編集者が出した漢字一文字のお題をもとにした即興噺。お題は、編食境武裸王笑一男白道美。まさに自由自在。とても面白かった。2021/06/01
jupiter68
3
同じような本をいくつも読んでいる。さまざまなテーマに基づきエッセイのような書き方がされている。決して専門的ではないし、ある意味歴史的でもない。でも楽しい時間を過ごした。この本郷氏の本はこのような内容が多い、一般向け書籍としては書き方がうまいと思う。歴史の大きな流れを知ることは他の本に譲り、ニッチな部分というか、物事に興味を持たせるような飾りつけのような意味あいがある。2024/10/05
オールド・ボリシェビク
3
こういう、漫談調というか、講義のような語り口で自在に日本史を語るって良いよね。その背景に、広大な知能バックアップがある限り。2019/12/31
RS
2
第1章、第12章と最後の「おわりに」に著者の歴史学に対する思いが込められている。皇国史観、考えない歴史学への批判。水戸学から史料編纂所への流れも自分には新鮮。2020/08/19
ktf-tk
2
この著者の本を初めて読んだ。内容的には面白いところもあったけど、薄っぺらさを感じてしまった。「~と思います」が多かった印象。あとがきに「史料に忠実にあれ、とのみ強調する凡庸な歴史研究者の、いかにつまらないことか……うすっぺらな歴史学のみを展開していては、子供たちはどんどん歴史を嫌いになる」とのこと。色々と想像するのもいいと思うけど、根拠が薄いものを「うすっぺらい」というのでは。あと誤字・脱字が気になった。2020/02/22