出版社内容情報
地球上の全ての生物の姿かたち、生き方は「体温」が決めていた! 気鋭の生物学者がフィールドワークを通し壮大なメカニズムに迫る。
内容説明
2016年、北極の深海に生息する謎の巨大ザメ、ニシオンデンザメが400年も生きることがわかり、科学者たちの度肝を抜いた。このサメはなぜ、水温ゼロ度という過酷な環境で生き延びてこられたのか?そして地球上の生物はなぜこんなにも多様に進化したのか?気鋭の生物学者が世界各地でのフィールドワークを通じて、「体温」を手がかりに、生物の壮大なメカニズムに迫る!
目次
第1章 冷たい―本当の極寒はニシオンデンザメしか知らない(純度一〇〇パーセントの寒村;海で最も恐ろしいもの ほか)
第2章 熱い―アデリーペンギンが教えてくれた南極の暮らし方(時速一〇〇メートルの船;巨大化したカブトムシ ほか)
第3章 ぬるい―ホホジロザメに学ぶ中間的な生き方(ワライカワセミの鳴き声の下;新幹線、ジェット機、ホホジロザメ ほか)
第4章 激しい―イタチザメが見つけた生命エネルギーの法則(巨大なドーナツ型は何のため;ツールドフランスを走るロードバイクのように ほか)
第5章 儚い―バイカルアザラシが語る生命時間のルール(ロシア製の素朴なミニバン;一〇〇パーセント皆優しい ほか)
著者等紹介
渡辺佑基[ワタナベユウキ]
1978年岐阜県生まれ。国立極地研究所准教授。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。野生動物に小型の記録計を取り付けるバイオロギングという手法を使って魚類、海鳥、海生哺乳類の生態を調べている。東京大学総長賞、山崎賞、若手科学者賞。前作『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』(河出書房新社)で第68回毎日出版文化賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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