出版社内容情報
チャーリー・ブラウンは野球の打席に立てば三振の嵐。でも今回はついに奇蹟が起こる? 第3期第1回配本。
内容説明
完全版全集第3期。チャーリー・ブラウンの大活躍!スヌーピー兄弟、集合。
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年、東京生まれ。詩人。52年、第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。翻訳、絵本、作詞など幅広く活躍。75年、『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、83年、『日々の地図』で読売文学賞、93年、『世間知ラズ』で萩原朔太郎賞、2010年、『トロムソコラージュ』で鮎川信夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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keroppi
70
今巻の表紙は、ペパーミント・パティ。教室では寝てばっかりだし、成績はいつもDマイナス。そんなパティが、雨の中で泥んこになりながら嬉々としてフットボールをする。仲間たちは形なしだ。その泥んこさを描くシュルツの絵が楽しさに溢れている。もう一つ泥んこの絵がある。スヌーピーがDデーを戦う絵だ。ただこれは、スヌーピーの妄想であり、日常にいるというオチがついている。日常が戦場になる現実を見ていると、怖くなってくる。また、1993年8月24日にはエドワード・ホッパー「ナイトホークス」を模した絵がある。これはシャレてる。2022/02/27
ぐうぐう
20
ライナスが言う。「考えるだけムダだよ!」と。すかさず、スヌーピーが答える。「言葉をしゃべれないなら、せめて考えなきゃ…」。問答は『ピーナッツ』の読みどころのひとつだが、チャーリー・ブラウンの場合、それは変わっている。ベッドの中のチャーリー・ブラウン。「夜中に眠れなくて、問いかけることがある、「どうしてぼくはここにいるんだ?」すると声がする、「きみはどこにいるんだ?」「ここだよ」とぼくは言う…「ここってどこだ?」と声が言う…「こっちにわかるように、手を振れよ」夜がだんだん長くなる…」。(つづく)2020/11/30