出版社内容情報
単行本初収録が満載の初期作品。ライナスはついにしゃべり始め、スヌーピーの本領発揮もあとわずか。第2期第5回配本。
内容説明
完全版全集第3巻は、1955~1956年発表作を収録。「犬なんてほんとにつまんない!」スヌーピーはものまねの才能を開花させ、ヘビにオオカミにミッキーマウスに!西部開拓時代の英雄、デイビー・クロケット大流行。シュローダーの弾くピアノにもたれておしゃべりに興ずるルーシー。天才児ライナス、ついに自由に言葉を話し始める。火星から来た男、近所に現わる。凧がひっかかった木の下に、1週間以上たたずむチャーリー・ブラウン―本格的な連続エピソードの誕生。…平日版626作、日曜版105作、全731作。
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年、東京生まれ。詩人。52年、第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。翻訳、絵本、作詞など幅広く活躍。75年、『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、83年、『日々の地図』で読売文学賞、93年、『世間知ラズ』で萩原朔太郎賞、2010年、『トロムソコラージュ』で鮎川信夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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keroppi
80
1955年〜1956年の作品が収められる。誰からも好かれないというチャーリー・ブラウン、「大人になったら何になる?」と問われて「孤独になるのさ」と答える。「僕の魂にはバンドエイドが必要だ!」と嘆いたりするが、鋭い言葉もはいたりする。「耳がふたつあるけど、口はひとつしかない…聞くことは話すことより大切だからさ」モノマネばかりするスヌーピーに「ないものねだりしないで幸せになれよ!あるがままで幸せになれよ‼︎」その後のスヌーピー、幸せそうに踊る場面が増えてくる。ひとつひとつが深く、楽しい。2021/04/21
ぐうぐう
25
1955年からの2年間の連載を収録した全集3巻。連載開始からまだ5年なので、ドタバタで笑いを起こそうとする、言ってみれば従来の漫画のスタイルが色濃い。今では当たり前の設定も、この時期はぼんやりとしている。シュローダーとルーシーのコンビも会話が成立しているし、ライナスの安心毛布もこの頃は代替が利く(毛布を半分に切ってチャーリー・ブラウンにあげるエピソードがあったりして、びっくり!)。それが、登場人物達の個性が徐々に定まってくることで、じんわりとした深い笑いへと変化していく。(つづく)2020/10/07
Book Lover Mr.Garakuta
19
1955〜1956のアメリカ風刺漫画。一匹の犬🐶と子供達のドタバタ喜劇。初期の漫画、画風も確立されていないが、読みどころの多い作品である。チャーリーブラウンが良い味出しているから面白くて堪らん。河出書房新社刊。2020/09/28
風に吹かれて
16
731編収録。 子どもだからちょっとしたユーモアで終えることができるということも長年にわたり新聞連載され愛読された理由かもしれない。子どもゆえ、さまざまな癖というか性癖というか、そういうものがかわいらしく見えるのであり、そういうことって、大人の世界にもあるよなあ、と共感できるのだ。スヌーピーも、サイだったらなあ、大きな蛇だったらなあ、と思い悩みながら生きているのだから。→2021/09/27
りえこ
16
まだ絵が今と違います。特にスヌーピー。ライナスは毛布に夢中だし、ルーシーのガミガミ屋はすごいし、たこはからまるし、ビッグベンにほこりはついてくるし、ピーナッツの世界を満喫しました。2021/05/06