出版社内容情報
生誕150年。漱石はまだまだこんなにも深く読める! 漱石研究をリードしてきた名コンビが、漱石文学の豊潤な可能性を掘りおこす。
石原 千秋[イシハラ チアキ]
1955年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授(日本近代文学)。『読者はどこにいるのか』『受験国語が君を救う!』『教養としての大学受験国語』『『こころ』で読みなおす漱石文学』など。
小森 陽一[コモリ ヨウイチ]
1953年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授(日本近代文学)。『漱石を読みなおす』『漱石論』『天皇の玉音放送』『小森陽一、ニホン語に出会う』『文体としての物語』『構造としての語り』など。
内容説明
漱石生誕一五〇年。まだまだこんなにも新しい読み方ができる―。漱石研究をリードしてきた名コンビが、一〇年の時を経て、電撃復活。難解とされる『文学論』を明快に解きほぐすことから始め、『吾輩は猫である』から『明暗』に至るまで、小説一四作品を素材に、漱石文学の豊潤な可能性を、阿吽の呼吸で語りつくす。作品あらすじ、登場人物相関図、漱石略年表付き。
目次
序章 『文学論』から見わたす漱石文学
1 『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『草枕』を激読する(『吾輩は猫である』―深読みが止まらない;『坊っちゃん』―一気書き、一気読み;『草枕』―降りられない近代を生きぬく)
2 『虞美人草』『坑夫』『夢十夜』を激読する(『虞美人草』―読めば読むほど、恐い;『坑夫』―だから藤尾は美禰子になれた;『夢十夜』―漱石文学を解く索引のよう)
3 前期三部作を激読する(『三四郎』―「ダブル」の魅惑;『それから』―無意識は隠せない;『門』―これでは悟れるわけがない)
4 後期三部作を激読する(『彼岸過迄』―心の探偵小説;『行人』―女も男も読んでいる;『こころ』―やっぱり、日本近代文学の頂点)
5 『道草』『明暗』を激読する(『道草』―愛に満ちている;『明暗』―その愛はどこへ)
著者等紹介
石原千秋[イシハラチアキ]
1955年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授(日本近代文学)
小森陽一[コモリヨウイチ]
1953年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授(日本近代文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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