河出ブックス<br> 漱石激読

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河出ブックス
漱石激読

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309625041
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0395

出版社内容情報

生誕150年。漱石はまだまだこんなにも深く読める! 漱石研究をリードしてきた名コンビが、漱石文学の豊潤な可能性を掘りおこす。

石原 千秋[イシハラ チアキ]
1955年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授(日本近代文学)。『読者はどこにいるのか』『受験国語が君を救う!』『教養としての大学受験国語』『『こころ』で読みなおす漱石文学』など。

小森 陽一[コモリ ヨウイチ]
1953年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授(日本近代文学)。『漱石を読みなおす』『漱石論』『天皇の玉音放送』『小森陽一、ニホン語に出会う』『文体としての物語』『構造としての語り』など。

内容説明

漱石生誕一五〇年。まだまだこんなにも新しい読み方ができる―。漱石研究をリードしてきた名コンビが、一〇年の時を経て、電撃復活。難解とされる『文学論』を明快に解きほぐすことから始め、『吾輩は猫である』から『明暗』に至るまで、小説一四作品を素材に、漱石文学の豊潤な可能性を、阿吽の呼吸で語りつくす。作品あらすじ、登場人物相関図、漱石略年表付き。

目次

序章 『文学論』から見わたす漱石文学
1 『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『草枕』を激読する(『吾輩は猫である』―深読みが止まらない;『坊っちゃん』―一気書き、一気読み;『草枕』―降りられない近代を生きぬく)
2 『虞美人草』『坑夫』『夢十夜』を激読する(『虞美人草』―読めば読むほど、恐い;『坑夫』―だから藤尾は美禰子になれた;『夢十夜』―漱石文学を解く索引のよう)
3 前期三部作を激読する(『三四郎』―「ダブル」の魅惑;『それから』―無意識は隠せない;『門』―これでは悟れるわけがない)
4 後期三部作を激読する(『彼岸過迄』―心の探偵小説;『行人』―女も男も読んでいる;『こころ』―やっぱり、日本近代文学の頂点)
5 『道草』『明暗』を激読する(『道草』―愛に満ちている;『明暗』―その愛はどこへ)

著者等紹介

石原千秋[イシハラチアキ]
1955年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授(日本近代文学)

小森陽一[コモリヨウイチ]
1953年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授(日本近代文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

抹茶モナカ

23
夏目漱石の作品を巡る対談本。もう少し、楽に読めるかな、と、思っていたら、結構、難しかった。夏目漱石の作品自体、高校生の頃にチラッと読んだだけなので、作品論を読んで楽しい道理もないけど。夏目漱石にこだわり続けてきたお二方が眩しい。夏目漱石自体に詳しくなってから読むべきでした。2017/07/16

Akito Yoshiue

12
面白くて刺激的で・・・。授業でも披露したい部分が多数ありました。2017/05/29

Shun'ichiro AKIKUSA

2
あとがきの花粉症のマスクの話がおもしろい。2017/06/14

田中峰和

2
40歳で朝日新聞に入社した漱石は第一弾として「虞美人草」を連載。朝日が山の手文化人の新聞なら読売は庶民的なのか、読売掲載の「金色夜叉」「不如帰」を批判した漱石は力み過ぎたのか、その後の作品に比べ「虞美人草」は異質だった。題名が女主人公に絡むのも珍しい。ヒロイン藤尾を殺さざるを得ず、構成上の問題を残した。知名度は高くないが「坑夫」で一皮むけたと評される。前期三部作として評価の高い「三四郎」は主人公の世間知らずぶりが現代女性にはバカにされる。美禰子の思わせぶりな態度はからかうだけ。勘違い男と見下されたという。2017/06/08

takao

1
ふむ2017/08/25

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