河出ブックス<br> 生きるための自由論

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河出ブックス
生きるための自由論

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  • サイズ B6判/ページ数 178p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309624228
  • NDC分類 151.2
  • Cコード C0336

内容説明

冷戦の終結は、「自由な社会」の魅力によって連鎖反応的に引き起こされた。「自由」こそ人類にとって至高の価値であるとされ、一人ひとりが自由な主体であることがわれわれの社会生活の基本的な前提となっているが、しかし、その自由はいったいどこにあるのか?脳科学の知見も参照しながら「心脳問題」や自由意志の所在を問い直しつつ、自由という概念そのものの抜本的な刷新を提案。新たな連帯への方向性をも示唆する刺激的な論考。

目次

1 “自由”の所在(「心‐脳」問題と自由意志;心‐脳の基本的な関係;“社会”としての脳;可能=受動;快楽と苦痛;政治思想的含意)
2 連帯の原理としてのリベラリズム(社会構想の二つの矛盾する目的;リベラル・ナショナリズム/憲法パトリオティズム;リベラリズムへの純化;新しくて旧い批判;普遍性の発生;規範/反規範;自由の根源へ)
付 一つの壁から無数の壁へ

著者等紹介

大澤真幸[オオサワマサチ]
1958年、長野県生まれ。社会学者。月刊誌『THINKING「0」』主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ころこ

31
①「心脳問題」を題材にして、因果と自由のアンチノミーを考察しています。脳の部位がそれぞれ独立の主体として活動するという、ユニークな脳科学の研究成果を社会学の社会の無意識に例えます。脳科学が脳の〈内的社会性〉を超えて〈外的社会性〉を探求したときに、はじめて脳科学が第三者の審級との関係にある自由の問題に到達するといいます。日本語の「可能」が「受け身」も示すことが中動態に近いことを指摘し、自由を他者との関係で捉え直します。現在、我々の社会に自由が失われたと感じるのは、第三者の審級が撤退したことによる参照枠の喪失2019/10/15

NICK

9
自由についての二つの論文+αを収録している。前半は脳科学を社会にアナロジーする自由意志論であって、自分に自然科学のリテラシーがないため非常に眉唾だった。後半は「自由」社会論とでも言うような内容で、こちらの方が興味を惹かれた。普遍的原理のように思える自由主義や資本主義社会もそもそも歴史的に規定された現象である。それを超える普遍性の模索し、自由とは「他者」との連帯において可能になること、またその連帯は各々の共同体から余剰とされる部分から可能になるのではないかという結論はアクロバティックで希望のあるものだ。2014/10/19

アルゴス

2
自由の問題を心-脳問題という観点から考えた文章と、自由の実現を目指すリベラリズムの原理について考えた文章で構成されている。大澤の「社会構想論」の大きな枠組みに入る文章なのだろうが、この本からはそれを結ぶ関連性はみえにくい。文化相対主義を超える普遍性をどこに見出すかという格闘は高く買うが、そのためちに出されたアイデアにはいまいち説得力がないような。2018/01/17

保山ひャン

1
自由の所在から政治思想的含意へ(第一章)、リベラリズムの考察から自由の根源へ(第二章)そして付論の「一つの壁から無数の壁へ」はアクチュアルなコメント。他者がいなければ、自由そのものが不可能だ、という知見は刺激的。また、脳科学での、エイリアン・アームの事例は、よくある「怖い話」で無数のバリエーションをもっているが、正体見たり枯れ尾花、とは行かないあたりが、奥深い。2015/06/03

96ta

0
★★★1/22017/02/10

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