河出ブックス
心霊の文化史―スピリチュアルな英国近代

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  • サイズ B6判/ページ数 225p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309624099
  • NDC分類 147.02
  • Cコード C0310

出版社内容情報

19世紀後半のイギリスを席巻した心霊主義。現在では懐疑的な目で見られるこの現象が、科学者や思想家たちの賛同を得ながら、ダイナミックな精神運動として存在していた時代を多面的に読み解く。

内容説明

心霊主義と一口に言っても、降霊会、骨相学、神智学など、その裾野は広い。当初は死者との交信から始まった心霊主義だが、やがて科学者や思想家たちの賛同を得ながら、時代の精神へと変容を遂げ、やがて社会改革運動にまで発展していく。本書では心霊主義の軌跡を追いながら、真のスピリチュアルとは何かを検証する。

目次

序章 心霊主義の誕生
第1章 骨相学、人間観察、催眠術
第2章 心霊主義と社会改革
第3章 神智学とオカルト
第4章 心理学との融合
第5章 田園都市と心霊主義

著者等紹介

吉村正和[ヨシムラマサカズ]
1947年愛知県生まれ。1974年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、名古屋大学大学院国際言語文化研究科教授。専攻は、西洋神秘思想史、ヨーロッパ文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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emuuwaii

5
19世紀の米英における心霊主義についてまとめた本。神について自分自身で考え真正面に向き合わなければならなくなった19世紀。自己宗教の一つの形態として心霊主義を捉えている。カンディンスキーやモンドリアンなどの抽象絵画への神智学の影響、ユングのグノーシス主義の研究に対する神智学のミードの影響など、興味深く読みました。2015/05/07

miu_pal

3
既存宗教が没落し、科学的思考が広範な影響力を持つようになった19世紀、宗教に代わって人間の霊性の問題を取り扱おうとしたのが心霊主義である。宗教と科学の止揚。それゆえ、心霊主義においては「観測可能」であるということが重要だったのではないだろうか。降霊会は教会の奇蹟と実験室の神秘を同時に目撃するための場所であった。さらに本書の内容から脱線すると、なぜ西洋の「心霊写真」は霊の姿を鮮明に捉えたものばかりなのか、その理由も推測できるようになる。19-20世紀精神史のパースペクティブがぐんと広がる教養の書。お薦め。2010/10/20

maqiso

2
心霊主義は既存宗教に変わる科学的な思想として広まった。骨相学も降霊術も初めは科学であり得たが、キリスト教が信じられなくなった時代に信じられるだったために結局科学からは離れたというのが面白い。2020/02/11

tue1972

1
自己宗教という言葉が「マスター・キー」として用いられる。 スピリチュアリズムの修行による上昇のイメージは、解脱ににたものなのだろうが、彼らは欠落の感覚に囚われているように思われる。 心霊主義は死者との交信への可能性として、メディアの発達とも相互に反復し、大きく広まった。(無色の怪現象に、死者との対話という古いものが色彩を与えたのだ。) これは、ロマン主義的な、黄金時代への回帰と結びつく。 未来に向かうようでいて、退行的なものだ。 解脱の冷酷さは堪え難いのかもしれない。 2021/09/30

K・ITO

0
まぁ19世紀はそういう時代だと言ってしまえばそれまでなのだが「胡散臭さ」ばかり… 記載していないが『骨相メスメリズム』は帝国海軍が航空兵の機種適正検査(戦闘機乗り、爆撃機乗りetc.)に採用していました。2011/09/01

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