内容説明
「生きる意味って何?」「なぜ戦争するの?」「何が正しいかわからない」…哲学は、あきらめない力をぼくたちに与えてくれる。
目次
第1章 知識
第2章 心
第3章 美と芸術
第4章 神
第5章 政治
第6章 よく生きるには
第7章 時間と同一性(アイデンティティ)
第8章 論理と言語
第9章 人生の意味
著者等紹介
戸谷洋志[トヤヒロシ]
1988年東京都生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。法政大学文学部哲学科卒業後、大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。ドイツ現代思想研究に起点を置いて、社会におけるテクノロジーをめぐる倫理のあり方を探求する傍ら、「哲学カフェ」の実践などを通じて、社会に開かれた対話の場を提案している
川野太郎[カワノタロウ]
1990年熊本生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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zero1
42
十代向けらしいが、私が高校生なら2割しか理解できなかったはず。逆に大人は次の世代に本書の内容を、どれだけ伝えられるか。かなり怪しい。128ページしかないが、内容は濃い。📚️神の定義など宗教と深く関係しているが、このテーマは公立の学校で教えにくいのが現実。📚️善と悪、平等(機会と結果)の意味と税金。美と客観に黄金比。法律と社会契約に功利主義。死ぬ権利と死刑。戦争に人生の意味。道徳とは何だ。1880円(+税)と高額。読んで損はないが、図書館で借りて教養を深める資料。2024/11/19
いかすみ
1
10代向けの絵本だからといって、あなどると痛い目に遭う。哲学の面白さは、前提知識がなくてもできるところ。たしかに、難解な概念や専門用語を使った哲学もあるけれども、この絵本は日常言語で哲学することができることを証明している。哲学は、常識に疑問を持ち、それに対する回答を思いつき、その回答に対して更なる疑問を持つという運動の側面がある。薄い絵本だが、歯応え十分で読むのに時間がかかり、理解できない箇所もあった。特に、「時間と同一性」の章は、難しかった。2024/07/08