内容説明
超反射“シナプス・ベータ・サブ16”の調査に地球にやってきた探検隊は、ある下宿に人類のサンプルを集めて観察を始めるが、彼らはみなそれぞれに問題を抱えていて…。スタージョン的テーマが展開される表題作をはじめ、他人が必要としているものが読めてしまう男の痛切な物語「必要」、家出を決意した少年が故郷の町を出て行く道で奇妙な男たちに出逢う「帰り道」他、全6篇を収録。
著者等紹介
スタージョン,シオドア[スタージョン,シオドア][Sturgeon,Theodore]
1918年、米国ニューヨーク生まれ。SF・幻想小説家。「アメリカ文学史上最高の短篇作家」とも評されている。52年、長篇『人間以上』で国際幻想文学賞受賞。85年、六十七歳で死去。世界幻想文学大賞生涯功労賞が贈られた
若島正[ワカシマタダシ]
1952年生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。京都大学大学院文学研究科教授。著書に、『乱視読者の英米短篇講義』(研究社、讀賣文学賞受賞)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
39
毒が薄めのスタージョン。『必要』の自分の一時的な強さを自覚してしまうと人が変わってしまい、大切なものを失ってしまうという寂しさがひしひしと伝わるだけにラストの粋な計らいの温かさがじんわりと心に響きます。『火星人と脳なし』は馬鹿な女性にうんざりした青年の傲慢さと実は・・・なラストに笑いを堪えるしかありません。表題作はとある知的存在によって実験対象と見なされた人々の話ですがコミュニケーションが上手く、取れない、自意識過剰、寂しさ、孤独という人の普遍な痛みを持つ。果たして彼らが行動を決めたのは自分の意志か機械か2013/08/21
勉誠出版営業部
5
シオドア・スタージョンの『[ウィジェット]と[ワジェット]とボフ』を読了。中編・短編をまとめたもの。表題作よりも、「必要」が面白いように思いました。2016/11/11
ゆうげん
5
前の2作ほど強い印象じゃなかったかな。それでもスタージョンらしい短編集で面白かった。必要」が一番よかった。2010/11/29
hirayama46
4
奇想コレクション読み残し。なぜスタージョンを残していたのか……。表題作、かなりへんてこだということはわかるのですが、理解できない部分が多くて無念。「必要」がややシンプルに変な話で良かったです。2016/04/19
竜王五代の人
3
私には難解だった。高性能「ボッコちゃん」みたいな脳みそ空っぽ女子が宇宙人の通信機だとわかる話だけはクスリとした。2023/10/05
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