須賀敦子の本棚<br> 神を待ちのぞむ

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須賀敦子の本棚
神を待ちのぞむ

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  • サイズ B6判/ページ数 509p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309619989
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0398

出版社内容情報

自分にとって「灯台のような存在」と言い、「息もできないほど感動」した須賀。思想の核心を徹底的につきつめ不滅の輝きを放つ名作。

内容説明

『重力と恩寵』と双璧をなす主要作品。半世紀ぶりの新訳、空前絶後の決定版。

目次

手紙(洗礼を前にしたためらい;(承前)
出発について)
別れの手紙(精神的自叙伝;知的な召命;最後に考えていたこと)
論考(神への愛のために学業を善用することについての省察;神への愛と不幸;神への暗々裏の愛の諸形態;「主の祈り」について;ノアの三人の息子と地中海文明の歴史)

著者等紹介

ヴェイユ,シモーヌ[ヴェイユ,シモーヌ] [Weil,Simone]
1909‐1943。1909年パリ生まれ。激動の時代に34年の生を駆け抜けたユダヤ系フランス人女性哲学者。高等学校でアランの薫陶を受け、文学や現実に対する哲学的分析に才気を放つ。高等師範学校卒業後、高等学校の哲学教師として各地に赴任する。労働運動への参与、工場生活の経験、スペイン内戦参加などを通して、学識を現実のなかで捉え直してゆく。ペラン神父との出会いを通して、宗教とは何かを根本的に問い直す。両親とともにニューヨークに亡命するも、単身ロンドンに戻り、自由フランス政府のための文書『根をもつこと』を執筆中、肺結核により自宅で倒れる。十分な栄養を取らず、アシュフォードで餓死。戦後、ティボンの編んだアンソロジー『重力と恩寵』によりその名が世に知られ、ペラン神父編纂による『神を待ちのぞむ』に続き、作家・編集者のカミュの手で次々に著作が刊行される

今村純子[イマムラジュンコ]
東京生まれ。イメージの哲学、映画論。1998年、東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。2003年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。哲学DEA(ポワティエ大学)、学術博士(一橋大学)。現在、女子美術大学・白百合女子大学・成城大学・武蔵野美術大学・立教大学兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やいっち

79
宗教哲学というより、宗教思想家の本はあれこれ読んできた。印象的な本も幾つとなく。ブレーズ・パスカルの『パンセ』、セーレン・キェルケゴールの『あれかこれか』や『不安の概念』『死に至る病』など、アウグスティヌスの『告白』、スピノザの『エチカ』、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』……。 ヴェイユの宗教的発想も極めて独自性が高い。正直、理解できたとは到底言えないし、まるでついていけない。ユダヤ人独得の神を前にしての徹底思考がひしひしと感じられる。主著とも見做される『重力と恩寵』は読まないと。2020/11/25

amanon

10
これまで旧訳で読んで、何となしわかった気になっていたが、訳文のせいもあるかもしれないが、それまでの読解が一体何だったのか?と思えるくらいに読み通すのに難渋するのと同時に、数え切れないくらいの鮮烈な言葉に出会えたのも確か。そして、つい自らに問い直したくなる。これ程までに神について真摯に考え、幾度となく神父に神学的内容の手紙を送りながらも、あくまで拒み続けたカトリックの洗礼を自分が受けてしまって本当に良かったのか?と。もちろん、自分のような凡庸な人間だからこそ、洗礼が必要だったとも言えるが。再読の必要あり。2021/05/01

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