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出版社内容情報
小松 和彦[コマツ カズヒコ]
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内容説明
水辺に出没する、怪しい生き物の正体。民俗学の古典のみならず幅広い分野から重要論考を精選、日本文化の多様さ・奥深さを知るテーマ別アンソロジー。
目次
1 総論(河童の話(折口信夫)
河童の話(柳田國男))
2 河童の起源(座敷童子(千葉徳爾)
河童が火を乞う昔話(野村純一)
建築儀礼と人形―河童起源譚と大工の女人犠牲譚をめぐって(神野善治) ほか)
3 河童の民俗誌(河童をヒヤウスベと謂うこと(毛利龍一)
河童資料断片(小池直太郎)
河童の妙薬(中田千畝) ほか)
著者等紹介
小松和彦[コマツカズヒコ]
1947年、東京都生まれ。国際日本文化研究センター名誉教授。専門は文化人類学、民俗学。長年、日本の怪異・妖怪文化研究を牽引してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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金目
4
河童に関する論文あれこれ。河童は江戸時代の本草学者が、実在の生物として収録したから、具体的な形が決まっているらしい。その主要な特徴から正体が探られるけれど、水源の確保による富を象徴する竜宮童子、あるいは座敷わらし、川辺にすむ猿や亀、カワウソ、水死者の霊、名工が作った人形、川の渦、河原者など、実にさまざま。水回りに存在する怪しいもの、危険な物のイメージが全てまとめられて、パッケージにされたのが河童なんだろうか。建築における犠牲の話や、腕を切られる話は時代が下るごとに情けなくなるって話は面白かった2024/02/06
らむだ
3
日本中に広く知られており、それでもなお謎の多い存在である河童についての論文をまとめた本。奄美における河童の話と、人形と河童の関係性の話が特に興味深く読めた。2023/07/05
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