出版社内容情報
東大・理系出身の人気ショートショート作家が教える論理力も身に付く発想法&書き方教室。新作ショートショートも多数掲載。
内容説明
アイデアがとまらない!書くうちに頭がすっきり!東大・理系出身の人気ショートショート作家が教える、アイデアを形にする文章の書き方。
目次
第1章 言葉の組み合わせから考える(ひとつの言葉を分解してみる;おもしろそうな言葉をくっつけてみる)
第2章 身の回りの言葉から考える(ことわざ・慣用句から考える;言葉遊びから考える)
第3章 ビジュアルの類似から考える(形が似た別のもの同士を組み合わせてみる)
第4章 当たり前のことから考える(特徴や「あるある」から考える;常識やルールから考える)
著者等紹介
田丸雅智[タマルマサトモ]
1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部、同大学院工学系研究科卒。2011年、『物語のルミナリエ』に「桜」が掲載され作家デビュー。12年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。「海酒」は、ピース・又吉直樹氏主演により短編映画化され、カンヌ国際映画祭などで上映された。坊っちゃん文学賞などにおいて審査員長を務め、また、全国各地でショートショートの書き方講座を開催するなど、現代ショートショートの旗手として幅広く活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
94
図書館本 ショートショートの基本、言葉を分解したりひっつけたり諺・世の中のルールから考えるということ。いずれにしても主人公となる誰(who)やソレがどんなものか(how)などの5W1Hが必須の発想の模様です。やはり面白い話を考えるには国語の授業をしっかり受けておくべきということですね。 ショートショートの霊蔵庫…。ふと職場の霊安室から吹き付けてきた冷たい空気を思い出してしました。ボツの嶺蔵庫もナイスだと思っています。登山客の喉を癒す謎の冷蔵庫(笑)2021/10/01
夜桜キハ @桃源暗鬼アニメ化おめでとうございます
40
結構前に読んでたのですが返す前にパラ読みした感想を。「文章力、発想力、論理的思考」を磨けるというショートショート。一つの言葉を分解して世界を広げたり、いつどこで何を誰がどうした、という思考でプロットを組んだり。言葉遊びで変換ミスをさせる(例:冷蔵庫→霊蔵庫)ことで案を作ったり。要するに一見馬鹿げた子供遊びに見えそうな言葉遊びで面白いショートショートが作れるということですね。斬新でわかりやすく説明されております。当たり前から考える発想も。大事なのは当たり前を当たり前だと思い込まないこと。→2024/04/06
読書は人生を明るく照らす灯り
11
こういう世界もあるのですね。2023/10/07
えすてい
11
ショートショートは、その短さゆえに何か卓越的な文章力を持った専門の作家による技巧的なテクニックがなければ書けないと思っている人もいるかもしれないが、ショートショートほど、日常生活に密着したネタが使えるジャンルはないかもしれない。家電・学校の教職員・自転車・鉢植えの花…、どれも日常生活で見かけるものだ。それらを題材に、まずは箇条書きに書き出しては整理していき、その過程でふとしたアイデアがショートショートになっていく。それでも、やはり教養と語彙力を高めるには日常から読書に親しむ必要があるのは読む以前の問題だ。2023/04/18
KEI
8
ショートショートを書くための秘訣を紹介した本書。著者の独自の視点でその具体的方法と実践例を示してくれており、とても良く理解できた。ゼロからアイデアを生み出さなくても言葉と言葉の組み合わせから物語りのテーマを着想したり、ことわざや慣用句から話を作ったりと今まで思いつきもしなかったテクニックに目からウロコが落ちた。ショートショートを書くことで柔軟な発想と論理的に文章を書く力がつきそうである。そして、何より書くことが楽しくなりそうだ。2022/08/28