内容説明
橋本治の正しい挑発、過激なテオレマ―。第3巻はいよいよ文学篇。文学をオッサンから取りもどせ!
目次
『Yの悲劇』評
そしてみんな引っくり返って―私とアガサ・クリスティー
ハイホーってなんだろう―または詠嘆するアメリカ人
ロマンチックをしたかった!?―丸谷才一の『忠臣蔵とは何か』
インテリの裏本―山崎豊子
知性を持ってしまったヒーロー
熱
孤島の小林少年―江戸川乱歩とグロテスク考
山田風太郎『八犬伝』
後ろの偉人伝―『人間臨終図鑑』評
解説―山田風太郎『戦中派不戦日記』
雨戸をしめて―久生十蘭について
遁走詞章
どうしてあなたには自分の読みたい本が見つからないのか?
講談とはなにか
理性の時代に―解説・有吉佐和子『母子変容』
両刃の剣―時代小説のおもしろさ、つまらなさ
『現代の青春小説』
桃尻余禄・いまだ時を翔けない少女
僕が青春小説をやるならば
中年の本
雑誌の時代
雑誌の友―「小説現代」特別付録
劇的なる純文学
紺紺と