感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
geshi
29
覚悟はしていたけれど、ロシアの人名表記の入り混じりからハードル高い。ラスコーリニコフが論ずる凡人と非凡人の思想は普遍性をもって現代の我々にも突きつけられる。彼自身が自らを試し、凡人を脱しようとしながら非凡人になれない混迷のギリギリ瀬戸際が詳細に描き出されている。台詞回しがいちいち過剰だけれど、それは最下層にいる人々の切実な叫びとなっている虚飾の無さを現している。だから虐げられる人々のせめてもの矜持や誠実さが報われる瞬間が尊く、自らの理論に敗北するラスコーリニコフの姿に安心感を得られる。2017/02/27
山猫
16
終わり〜。名前があれこれありすぎて、本当は何人が登場したのか、誰が誰で何をしたかわかんなくなっちゃった。 とにかく読んだよ。1974/08/17
本よみこ
0
長かった。。今年はこの一冊に終始した、といっても過言ではないと思う。 感想としては、 ・なんか偶然が凄い。 ・ひょっとしてサンクトペテルブルクって狭いのかな? ・最初からソーニャに惚れてるのはわかってた。 ・名前が複雑過ぎて覚えきれない。 ・覚えきれないし、戻って確認するのも面倒。 ・ロジオン中二病なのかな。 …私には世界文学のハードルは高すぎたのでしょう。アホな感想しか出て来ません。 ドストエフスキーさんごめんなさい。 因みに小説で力尽きて創作ノートは読めませんでした。 2017/12/27
らりお
0
罪と罰。主人公の罪に対する悩み方が普通の話(人)とはだいぶ違ってて興味深い。登場人物も、普通の小説で描かれる人間とだいぶ違うというか、ドストエフスキーの描く「ロシア人」像(幼くて熱狂的で信心深いというか…彼の他の著作での登場人物と似たような性質)がよく表れていておもしろい。最終的には大団円になってしまうが、どちらかというとストーリーより葛藤の描写がメインなので面白さに影響はない。あと、中学時代に読んだときの印象や記憶とだいぶ違ってたので中二病の時期に読んだ人は再読推奨。2012/11/28
Fumitaka
0
重厚な話ですが、主人公が質屋を殺してから本筋が始まる気がする。そこまではキャラクター紹介というかイントロダクションといった感じ。ラスコーリニコフ一家のやり取りにはドストさんの十八番の精緻な人間の心の動きの描出が現れている。ポルフィーリイは落ち着きつつ飄々とした探偵という感じ。スヴィドリガイロフは、当人は否定しているけどやはり奥さんを多少は大切に思っていたのではないだろうか。「アメリカに行く」で、当時のロシアの人たちにとって「アメリカ」はどんな意味で使われてたんだろうなとちょっと思った。2019/08/22
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